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名大生の一日

レゴエデュケーション×レゴランド×名古屋大学 ワクワク体感シンポジウム

受験生の皆さん、こんにちは。小川高広です。今日は名古屋大学東山キャンパスES総合館で以前開催された「レゴ」のイベントについて、皆さんにお伝えします。

 

皆さんは子供のころ、一度ぐらいはレゴに触れた経験があると思います。私はよくレゴで遊んでいました。しかし、レゴについて詳しく知らないのではないでしょうか。私はブロックのおもちゃというイメージぐらいで、詳しいことはほとんど知りませんでした。

今回のイベントではレゴ社の方からレゴについて説明がありました。レゴはデンマークで生まれました。家具職人で大工さんだったオーレさんが1932年に設立した会社が始まりだそうです。1949年にブロックのおもちゃを販売し、それがヨーロッパをはじめ、世界中に広がりました。1963年からはブロックの素材をより安全性の高いABS樹脂に変更したそうで、今でも世界中の子供たちに愛されています。またレゴは大人にも愛される要素があるそうです。レゴはブロックを組み立てる人の想像力や発想力によって自由自在な作品を生み出すことができます。そのため、頭の体操に使う人もいるそうです。「レゴ」はデンマーク語で「よく遊べ」という意味があり、まさに子供も大人も遊べるブロックなのです。

 

 

今回のイベントはレゴランドの開園を記念したイベントでした。そのため、世界に13人しかいないレゴビルダーである三井順平さんをはじめ、レゴに関係する方々をお呼びしてトークセッションなどが盛大に開催されました。イベント会場の前には名古屋大学レゴ部が作成したレゴの作品がたくさん並べられていました。すごいです!どれも市販されていないオンリーワンのものです。三井さんも東京大学レゴ部で活躍されていました。名古屋大学からもレゴビルダーが出るといいですね。

レゴランドは名古屋港の金城ふ頭にあります。皆さんはもう行かれましたか。私はまだ行っていませんが、非常に楽しい場所だそうです。レゴランドは世界で2番目の経営規模を誇る巨大エンターテーメント会社だそうです(ちなみに1番はマウスなどをキャラクターとして持つあの会社です)。世界23か国に110以上のテーマパークの運営を行っており、イギリス、アメリカ、ドイツ、マレーシア、ドバイなどに続き名古屋は8つ目のレゴランドだそうです。名古屋駅からあおなみ線を利用して最速約17分(ノンストップの電車を利用。通常は約24分かかります)の金城ふ頭駅にあります。この金城ふ頭にはレゴランドの他にも、様々なイベントなどに使用されているポートメッセやJR東海のリニア鉄道館などがあります。少し離れたところには仙台経由北海道苫小牧行きのフェリー乗り場もありますし、地下鉄名港線名古屋港駅周辺には名古屋港水族館などの観光名所もあります。そのような側面がある名古屋港ですが、この地域一帯は日本を代表する貿易の拠点でもあります。毎日多くの船舶が往来しています。自動車や自動車部品、その他機械製品の輸出も多く、活気のある港となっています。また近くには貴重な干潟を保護するラムサール条約にも登録されている藤前干潟があります。野鳥もたくさんおり、自然も残っています。船がたくさん往来し、貿易が盛んな活気ある港である一方で、野鳥も飛来するような自然が残り、そしてレゴランドなど楽しめる場所もある名古屋港は魅力いっぱいの場所と言えるかもしれません。

 

ところで、三井さんの仕事であるレゴビルダーというのはレゴのブロックを使って「作品」を作ることが仕事だそうです。企業などが会社の宣伝のため、あるいは様々なイベントに展示するために製作を依頼して来るそうです。製作期間は数日のものから数か月かかるものもあります。三井さんが作った作品の中で最も大きい作品には8万ピースを使用したそうです。8万ピースといってもイメージがわかないですが、重さにするとなんと1トンの重量があるそうです。驚きです。

ここで突然ですが、皆さんに質問です。レゴビルダーの三井さんが最も作りやすい作品、逆に最も作りにくいと考えている作品は何だと思いますか。トークセッションで三井さんの話を聞いて、なるほどなと思いました。今まで様々な作品を作ってきた三井さんですが、三井さんの経験によると最も作りやすいのは建物だそうです。実際の建物は下から積み上げて、作られていきます。レゴで建物を作る作業と全く同じで、工程がイメージしやすいそうです。それとは逆に難しいのはキャラクターや生き物です。四角いレゴをどう組み合わせるか、いつも悩むそうです。特に人物は最も難易度が高いそうです。少しでもブロックの位置を誤ると別人になって見えるため、特に目の位置には神経を使うそうです。レゴビルダーの仕事も奥が深いですね。

今回のイベント中に私たちもレゴビルダーになった気分で、レゴを作ることにチャレンジしました。6つのブロックを使って、アヒル作りに初挑戦です。想像力が乏しいのか、うまく作ることができませんでした。しかし、作ったアヒルはみんな違いました。10人いれば10通りのアヒルが出来るのがレゴの面白さです。レゴの魅力は答えを一つとしないところにあるかもしれません。

 

イベントの最後に今回のイベントを企画した名古屋大学学術研究・産学官連携推進本部の深井先生から来場していた学生にメッセージがありました。「大人になると、物事を一方面からしか見えなくなり、固定観念や既成概念で頭の中が縛られてしまいます。その結果、新しいことを生み出していく能力が低下し、自由な発想を生み出すことが出来なくなってしまいます。固定観念や既成概念にとらわれず、自由に発想し、それを実現できる人材になって欲しいと思います。そのために、みんなが子供のころに持っていた自由に発想できる力、私は子供力と呼んでいますが、それを持って、学生生活を送って欲しいです。レゴは子供力を思い出すきっかけになります」とスピーチされました。この話を聞いてハッとしました。大人になると深井先生の話し通り、頭の中が固くなります。今回のような「大学」とレゴという珍しいコラボレーションも自由な発想があってこそ出来るものです。大学は自由に物事を発想し、それを自分で追及できる場所です。それが大学の面白いところです。高校では先生から与えられることが多いですが、大学では自分が主体です。思いもよらなかったアイデアを生み、私たちに刺激をくれる場所が大学です。ちょっとした発見が、もしかすると名古屋大学にゆかりのある赤﨑先生や天野先生のLEDのような社会を大きく変える技術につながるかもしれません。みんなで同じことを考え、同じ方向を見ていては新しい価値は見出せません。もちろん、時にはみんなで同じ方向を向くことも大事ですが、違う方向を見ることも大事です。固定観念や既成概念で頭の中が縛られないように深井先生がおっしゃった「子供力」を大事にしていきたいものです。受験生の皆さんは勉強で忙しいかもしれませんが、時にはリラックスしてレゴに触れてみてくださいね。そして、いつまでも頭を柔らかく、自由な発想ができるように、物事を多面的に考えるくせを日頃から身に付けてみてください。