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名大生の一日

「若い世代へ ノーベル賞科学者からの提言 -科学技術で次の時代を切り開け-」に行ってきました。

あけましておめでとうございます。

 

理学研究科の海老原です。新年最初の記事、今回は19(土曜日)に名古屋駅にある名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋駅上、タワーズボールルーム)で行われた講演会についてお話します。

講演会の様子

 

この講演会は、一昨年ノーベル物理学賞を名古屋大学の天野浩先生と同時受賞された赤﨑勇先生と2012年ノーベル生理学・医学賞を受賞された京都大学iPS細胞研究所教授の山中伸弥先生をお招きして、対談形式でノーベル賞受賞時のお話やこれまでの研究経歴、ご自身の生い立ちや研究者を目指したきっかけなど、ノーベル賞を受賞したiPSと青色LEDについてのお話から、先生ご自身のことについてまで、様々な切り口で主に高校生向けに行われたものです。

なんといっても、自分は山中先生のiPS細胞の発見が新聞の見出しになって感銘を受けて、今現在大学院まで来て研究を行っている身ですので、これは何としても聴かなければと思って行って参りました!

 

一般の方も聴講できる(但し多数の応募があった場合は抽選)と聞き、すぐさま昨年12月に応募して、見事自力で講演会に行くことができました。

生憎、講演中の写真や会場内に展示してあった実物のノーベル賞のメダルと表彰状のレプリカは撮影禁止だったので、少しでもこの記事で、どんな話があったのか、海老原が特に印象深かったお話などを紹介できたらと思います。講演は最初に言った通り、ただ普通に聴講者に向けて先生方が話をするスタイルではなく、ファシリテーター(司会者みたいな立ち位置)の方がお二方の話すテーマを決めて、赤﨑先生と山中先生の同時講演のような、対談形式で行われていました。

 

事前に応募者から質問や聞きたいことを募集して、その中で一番多かった質問を講演テーマとしており、中でも特に印象に強かった質問について、お二人の先生方が回答するという流れで、序盤は先生方ご自身の経歴、iPS細胞と青色LEDがどのようにして発見・開発されたのかといったことや、研究者を目指したきっかけなどをお話してくださいました。

中盤では、小学生・中学生・高校生・大学生の各年代から1人ずつ(4)の質問に対して受け答えする、質問コーナーがありました。終盤では、本講演のタイトルにもなっている「若い世代への提言」にちなみ、先生方から科学に対する思いと、若い世代から一般の方々に向けたメッセージを言っていただき、講演会は閉会となりました。

 

個人的にとても印象深かったのが質問コーナーでした。今回、講演会で質問された方々は、学年や性別もさまざまで、「先生方の好きな言葉はなんですか?」「研究していくにあたって参考になった他分野(文学など)の教えはありますか?」といった研究からかけ離れたものから、「iPS細胞/青色LEDなどのように革命的に優れた研究を成し遂げるためには、何が必要でしょうか?」といった、研究活動をこれから行っていく若い世代からの質問、「これから科学技術が発展していく中で、研究者として社会的に今よりも女性が活躍する為には、どうすればよいとお考えでしょうか。」といった女子学生の真面目な質問が飛び交い、その都度先生方の回答と熱い思い、時折垣間見えるユニークなこぼれ話が同時に聞けて、とても為になったと感じました。また、先生方の人柄や大切にされている信念といった部分も知ることができ、本当に良かったです。

 

このブログ記事を見ている方々の中には、これからセンター試験を受けられる高校生の方や、高校受験を控えている中学生の方もいるかと思います。もちろん一般の方々やその他多くの方々が閲覧されているかと思いますが、僕が一番に伝えたいのは、チャンスは誰にでもあるということです。偉大な研究業績を挙げた先生方、山中先生は最初医師として働いていて、赤﨑先生は企業に勤めていたそうです。最初から研究職をやるとは思ってもいなかったと仰っていましたが、何かをきっかけに研究職を志して、結果として今日までで多くの方々に認められ、これから世界を変えるような大きな発見にたどり着きました。今回の講演会で先生方が仰っていたのが、「失敗することを恐れない」ということです。

 

僕自身も、将来不安になり、どうすればいいかわからなくなることもありますが、その中で自分が目指したい目標を決めて、一応今日まで頑張っているつもりです()。最後に、両先生方が励みとしている言葉を紹介します。山中先生は「人間万事塞翁が馬」、赤﨑先生は「経験は最高の師である」と仰っていました。受験生の方々の頑張りが報われるためにも、ここからが本当の勝負所だと思います。先生方が多くの方々に向けたエールを、少しでもこのブログを通じてお伝えできればと思って紹介しました。

自分にとっては、「原点回帰」、受験生の方々にとっては「叱咤激励」、そんな講演会でした。