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工学部の大学院入学試験

 

工学部化学・生物工学科4年の河合です。今回は、僕がこの夏に受験した大学院入学試験について紹介したいと思います!

 

名大の卒業生、特に理系の卒業生の多くは専門性をさらに高めるため、大学院へ進学します。その際に受験する必要があるのが大学院入試です!(残念ながら名大に入学したからと言って無条件に大学院に進学できる訳ではありません!)

 

大学院入試の仕組みは受験する学科・専攻によって大きく異なります。

例えば、大学入試の様にペーパーテストを解くパターン、自分のこれまでの研究についてのプレゼンをするパターンなどがあります。

今回は、僕がこの夏に受験した工学部の院試について詳しく紹介したいと思います。

 

 

工学部の院試の仕組み

工学部の院試は筆記試験及び面接によって合否が判断されます。

筆記試験は次に詳しく説明する基礎科目・専門科目・英語の3科目に分かれています。

また、一部の学科では、学部の講義での成績優秀者を対象とした筆記試験を免除して、面接のみの試験も行われています。筆記試験の免除の資格を得られれば、院試勉強の時間を研究に回すことができるので、今後の研究活動を有利に進めることができます。

 

また、院試の倍率ですが、一部の専攻を除いて学部の試験よりは倍率が低くなっています。

ですが、志望人数が定員よりも少ない専攻でも、専攻が設定した合格最低点に達しない受験生は容赦無く落とされるため、油断は禁物です。

 

 

院試の科目

大学院の入試科目は受験する学部や専攻によって大きく異なりますが、工学部の場合は以下のような科目構成となっています。

 

・基礎科目

主に学部1~2年生で学習する数学や物理、化学といった大学の座学において基本となる科目の試験です。

基礎科目の特徴は試験範囲がとにかく広い事で、数学だけでも試験範囲は教科書3~4冊分となります。

さらに基礎科目の試験問題は公式や解法を丸暗記しただけでは解けない問題が多く出題されるため、根本的な理解が必要となり、思った以上に勉強に時間がかかります。

しかし、基礎科目をしっかり学習しておく事は、今後の研究活動やこの後紹介する専門科目の理解に多いに役立ちました。

 

・専門科目

主に学部2~3年生で学習する受験する専攻の専門分野の科目です。

専門科目は受験する専攻によって異なる問題が出題されるため一概には言えませんが、個人的な印象としては、講義で習ってからそれほど時間が経ってない上、自分の興味のある内容だったので基礎科目ほどは勉強に苦労しなかった印象です。

専門科目は分野ごとに出題された問題を選択して回答する形式となっている専攻も多いため、自分の研究分野や得意な分野を重点的に勉強する作戦も有効です。

 

・英語

工学部の院試には英語も試験範囲です。

というのも、研究を進める上では英語論文を読み漁って情報を得る事は必要不可欠ですし、研究成果を世界に発信するための論文や学会発表(研究者に向けたプレゼン)も英語が使われるため、工学部の学生にも英語力が必要となってくるからです。(とはいっても論文発表で使われる英語は受験英語とは性質が違うので、受験勉強で英語が苦手だからと言って工学部でやっていけない訳ではありません。)

英語の試験はTOEICやTOEFLといった外部試験のスコアが使用されます。

外部試験のスコアは2年前のものまで使用できるので、2年や3年の夏休み等にあらかじめ良いスコアを取っておくと院試が有利に進められます。

 

僕の院試スケジュール
2月 TOEICの勉強を本格的に開始

3年後期の期末試験後、そろそろやるかーとTOEICの勉強を本格的に開始。

TOEICは本番形式の問題集を完璧に1冊やりこめばかなり点数が上がります。

また、TOEICでは大学入試と違ってスピードが最も重視されるので、日ごろの勉強から時間を意識したり、試験時間の配分に気を付けたりするのが良いでしょう。

 

4月 研究室配属

4月になるといよいよ研究室に配属されます。

僕は大学入学当初から研究室配属を楽しみにしていたので、4月は院試関係の事はあまりせず、研究室の同期や先輩と交流を深めたり、研究室で使う実験装置や研究分野の理論を勉強したりしました。

 

5月・6月 研究と並行して勉強を開始

5月に入ったあたりから、研究を進めつつ、院試の勉強を開始しました。

はじめの方は1ページずつしっかりと理解しながら進めましたが、このやり方だと教科書を1章進めるごとに前の章の内容を半分近く忘れてしまうので、途中からとりあえず教科書をざっと1周するのを何回も繰り返す方式に切り替えました。(このやり方の方が教科書の内容をしっかりと理解できた気がします。大学受験にもおススメです。)

 

7月 研究がストップし本格的に院試モードに

7月中旬にあった4月からの研究の中間報告会の後、研究をストップし、本格的に院試モードに切り替えていきました。

このあたりから専門科目の勉強を開始したのですが、基礎科目をしっかりと勉強してから取り組んだおかげか、それなりに早いスピードで勉強を進めることができました。

やっぱり基礎は大切。

 

8月 過去問演習

8月は過去問演習をしました。

いざ、過去問を解いてみると、思ったよりも難しく、教科書で一通り勉強したはずの分野の問題が解けず、結構焦りました。院試の直前まで過去問を解きまくる毎日でした。

 

大変だったこと・よかったこと

院試で大変だったのは、膨大な範囲を勉強することと、就職が決まった同期が大勢いる中で進路が未定のまま勉強しなければいけない事です。

受験はこれまでにも何度も経験しているはずでしたが、何度やっても特有の緊張感に慣れることができず(笑)、毎日友達とあーだこーだと言いながら勉強していました。

しかし、苦しい局面を友達と共有することで、さらに仲良くなれたこと、院試の勉強がその後の研究に役立っていることを考えると、院試を頑張ってよかったなぁと思いました。

 


 

こんな感じで、それなりに大変だった大学院入学試験ですが、無事に合格できれば研究に没頭できる2年半が待っています!研究はとてもとても楽しいものなので、名大を受験する皆さんには、ぜひとも大学院に進学して、研究に打ち込むことを目標としてもらいたいです!