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わたしの受験勉強法

受験勉強の方法(数学と世界史に関係する文章量多め)

こんにちは、いつも記事をお読み頂きありがとうございます。今回の記事では、受験勉強の方法について自分はこうだったという事実を紹介したり、こうしたらいいのではないかという提案をさせていただこうと思います。まず私が大学受験で使った各科目について、次に科目によらない事を書きます。各科目につきましては、私のセンター試験本番での得点率の相対値(それぞれの得点率に適当な共通の係数を掛けたうえ更に適当な共通の定数を足したもの)を載せておきますので、「自分とは得意分野の分布がかなり違うので参考にならないな」とかいった形で、私の意見を吟味する際の参考にしてください。

 

各科目について.

 

(1.1)英語

【得点率の相対値 4.00】

教材について:

単語帳と熟語帳を使って暗記することが、長文読解のために重要だと思います。

 

(1.2)数学

【得点率の相対値 3.68(II/B)】

教材について:

私は学校指定で購入する問題集をやりました。

教材以外について:

私はセンター試験数学II・Bでとにかく時間が足りなかったこともあり、過去問等を解く際には問題ジャンル(=教科書の章)ごとにかかった時間と得点(率)をいちいち記録しておき、全体的に成績の悪かった問題ジャンルのところを、上述の問題集で復習するようにしました。記録をつけておいて成績の悪かったところに集中するというのは一見当たり前で、数学に限ったことではないと思われそうですが、こと試験時間に関しては次のような事が言えると思います。数学は「何に時間がかかってしまったのか」がわりと特定しやすく、また特定されたその原因を潰しやすい教科だということは、実感的に同意してもらえるのではないでしょうか。センター試験数学II・Bのように構成がパターン化されている(自分の受験した年(まで)はそうだったので、今もそうだと思うのですが。)試験だと、なおさらそういう傾向が当てはまると思います。

「砂時計」画像出典"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%82%E9%96%93"

(※画像出典"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%82%E9%96%93")

 

(1.3)世界史

【得点率の相対値 4.04】

教材について:

私は一問一答形式の問題集をやりました。また、論述対策の問題集をやりました。もっとも世界史の論述は、結局、大学受験では使わなくなってしまったのですが。

教材以外について:

国語や英語の読解に関してよく「全体のテーマや論の流れをざっと把握して、その中に細かい部分部分を位置づけて読む」といったようなことが言われるかもしれません。世界史の教科書を読むうえでもそのような考え方が重要だと思います。そして、部分部分を読んでいるときに全体のテーマや論の流れをざっと把握したければ、その部分を含んでいる節や章のタイトルを、または章の最初に(たいてい)ある概論を見ればよいことは明らかでしょう(この点、当たり前ですが国語や英語の試験本番の読解などに比べるとはるかに易しく、好条件です)。

例えば、金井雄一他『世界経済の歴史』(2010)の「[...]セルジューク朝の侵入でバグダードが混乱に陥ると、東西交易路がペルシア湾ルートから紅海ルートに転換し、[...]」(p.41)という記述だけ見ても「だから何?」という感想を持つのがまっとうな反応だと思いますが、ひとまず全体的な流れを追おうとしてみます。この記述の収まっている第2章は、...、「第2章 東西世界の対決と交流」「第3章 東西世界の融合」...という章立ての中に収まっており、このことから、「世界が諸地域それぞれごとにまとまってやがては諸地域間でもまとまっていく」という過程のうち、第2章は諸地域間の出会い編のような部分なのだなと察されます。そして第2章の中でも先ほどの引用部分が含まれている第4節は、...といった考えを繰り返していき、最終的には形式段落間の関係を考えます。結果として、「諸地域がまとまっていく過程のうち、諸地域どうしが出会うという局面にあたる事例として、イスラーム教国とキリスト教国との対決および交流が挙げられるが、その交流の主な帰結である地中海交易状況の進展には、セルジューク朝の首都侵入による交易ルート転換が関与していた。」というふうに、全体のテーマや論の流れの中に細かい部分を位置づけることができると考えます。

 

(1.4)国語

【得点率の相対値 3.63】

教材について:

現代文長文の問題集は、解答解説で、解く人の考えの流れを追うようにして解説してくれるものが、丁寧で良いと思いました。

 

(1.5)化学基礎

【得点率の相対値 3.94】

教材について:

私は学校指定で購入する問題集をやりましたが、実際のところ「問題集」(だけ)ではあまり効率が良くありませんでした。化学基礎ではまとまった暗記事項が多かったことがその原因です。全部まとめての暗記ではなく「知識問題の出題」という形式だと、たとえば「"アルカリ土類金属に分類される元素のうち周期表では上から2番目にあたる元素"を覚えられていなかった。でもこれで次回は答えられる。」といった断片的な結果しか得られません。もちろん、同様の問題を数十元素分だけ設ければ全部まとめての対応にはなりますが、やはり一定量以上のまとまった暗記事項には問題(集)という形式より単語カード的ないし単語帳的な形式の方が効率的と思います(そして繰り返しますが化学基礎では「一定量以上のまとまった暗記事項」が大きなウェイトを占めていたという印象です)。

 

科目によらないことについて

 

(2.1)総論 

受験勉強の作業時間のうち、自分で手を動かして文字や文章を書き込んでいる時というのは、主に、問題等を解いているか体系的にまとめを作っているか、という2種類の作業に分類できるのではないでしょうか。以下ではそのような前提のもとで、それぞれの作業について、効率化する方法を提案させていただきます。自分の受験勉強で形式化・定型化ということが不足していたという実感が強いので、できるだけ形式化・定型化ということを強調したいと思います。

 

(2.2)問題等を解く作業

問題等を解く作業の中でも特に、単語帳を使った暗記などの方法についてです。単語帳で暗記をする際には普通、できなかったものに印(たとえばX)を付けていく(またはできたものに印(たとえばO)を付けていく)という作業になると思いますが、この印をつける基準がちゃんと形式化・定型化されていないと、印を付けておくべきか否かで悩んで数秒が無駄になったり、暗記される成果の中に漏れが出てきたりしてしまうと考えます。具体的には、英単語の説明で(a)「最初に書かれている対訳が正確に言えさえすればO、分からなければX」なのか(b)「最初に書かれている対訳が正確に言えて、且つ2つ目以降に書かれている和訳についても意味のまとまりごとに同義語が1つずつ言えればO」なのか、といったようなことを事前に共通に決めておくべきだという事です。

「この単語帳/問題集については、もう一周するとき見直したい項目/問題にX印」という完全にその都度任せなルールでも、そういうルールでやっている事を意識している限りは良いと思います。全部がそのようなその都度任せなルールだと、効率が悪いという気はしますが。

 

(2.3)まとめを作るような作業

体系的にまとめを作るような作業についても、できるだけ流れ作業的に効率よくやるために、やはり形式化・定型化が大事と考えます。結論を先に書きますと、自分の書いているものが教科書等の中でどの章に関連してどんなタイプの知識なのかを把握しておくべきだ、ということになります。以下、これについて説明します。具体例は次々段落以降に挙げます。

「ルーズリーフ」画像出典"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%95"

(※画像出典"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%95")

まとめを作るというのは、具体的なイメージとしては、教科/科目ごとくらいの規模で分かれている手書きのまとめノートのようなものを想定しています。さて、体系的なまとめというのは、基本的にほとんど教科書や資料集、参考書、便覧、etcの中で尽くされているはずで、それで事足りるものに関しては、それら資料に付箋でも貼っておけばいいはずです。なので普通、わざわざ自分で何か書こうという場合は、「自分の使っている資料の中にはそれがまとまった形で過不足無く書かれてはいない」という状況が多いのではないでしょうか。であればこそ、まとめを作るような作業では、自分の書いているそれが教科書等の中でどの章に関連しているのかといった位置付けが分かりにくくなりがちなのであり、形式化・定型化の余地があると考えるわけです。

自分の書いているものが教科書等の中でどの章に関連してどんなタイプの知識なのか、というのは、例えば数学なら「教科書第3章『図形と方程式』に関連する『問題の類型』のまとめ」とか「教科書第5章『微分積分の基礎』に関連する『定理・公式』」とかいった言葉で表せます。関連する章ごとに分類しておくことで後から見返しやすいですし、知識のタイプを定型化して分類しておくことで、例えば「『定理・公式』なら小項目は(a)定理・公式それ自体、(b)証明もしくは証明の方針、(c)定理・公式を利用した問題の類型」といった内容の枠組みを事前に共通に決めておくことができると思います(ここに書いたa~cの枠組みそれ自体が適当かどうかは分かりませんが;以下同じ)。

また世界史の例について言いますと、「教科書第2章『東アジア世界の成立』に関連する『複数(2つ)の地域・王朝・政府について』の知識」なので小項目は(a)それぞれの王朝や政府の存在した年代、(b)制度等の比較、(c)両者間の関係、という内容が適当だ(?)とか、「1つの地域・王朝・政府」についての知識だから小項目は(a)最大版図や首都などを描き込んだ地図、(b)...という内容が適当だといったように枠組みを決めておけば、流れ作業的に効率よくまとめられるでしょう。

 

以上、私の受験勉強に対する反省を踏まえて受験勉強の方法について書かせていただきました。こうするのが良い/悪いという提案に当てはまらない方や、逆に当たり前すぎると感じる方も多いと思います(特に、問題を解いたりまとめを作ったりするうえでの形式化・定型化というのは、意識せずに当たり前にこなしてる人が多いという印象です。)が、自分と同じタイプの失敗や非効率に陥っている方に、少しでもお役に立てれば幸いです。今回も読みにくい文章に最後までお付き合い頂きありがとうございました。それではまた。