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学生になったら博物館や美術館に行きましょう!

受験生の皆さん、こんにちは。小川高広です。今日は受験生の皆さんが、名古屋大学に無事に合格することを願い、学生になった時に備えて、一つお得な情報をお伝えします。お得な情報!???皆さんは学校行事の一環で、博物館や美術館へ行くことがあると思います。名古屋市やその周辺に住んでいる受験生の皆さんなら、知っていると思いますが、名古屋市にはいくつかの博物館や美術館があります。その中でなんと!名古屋大学の学生ならば、誰でも無料で入館できる博物館や美術館があります。今日はその紹介です。入学後、その特典を使えるように、受験生の皆さん、頑張って下さい!

 

この特典はあまり名大生の間でも知られていませんが、学生になった時に配られている学生便覧にもちゃんと載っています。学生便覧とは?あまり聞き慣れない言葉だと思いますが、これは皆さんが持っている生徒手帳よりも、さらに詳しく大学の情報が載っている冊子です。これはすべての学生に配布されています。名古屋大学での研究や学習活動を行ううえで重要なこと、例えば単位認定試験の方法、成績評価の基準、台風時に気象警報が出された場合の講義の開講や休講の基準、困ったときの相談先などなど、様々な情報が載っている冊子です。さて、対象となる博物館や美術館についてですが、名古屋市博物館、名古屋市美術館、徳川美術館、名古屋ボストン美術館が対象です。これらの博物館や美術館は名古屋大学と提携し、在籍する学生が無料で入館できる制度を提供しています。この制度はそれぞれの施設によって、大学パートナーシップ(名古屋市博物館) 、学生メンバーズ制度(名古屋市美術館)、大学メンバーシップ(徳川美術館)、学校法人賛助会(名古屋ボストン美術館)と呼ばれています。これらの制度は貴重な文化財、美術品などを学生に鑑賞してもらうことで、歴史や文化財などに関する学習に役立ててもらう、あるいは美術品などを通じ、感性を磨く機会の提供を主な目的としています。また、文化財や美術品の維持に協力するために、大学は提携する施設に寄付をしています。

 

私はよく名古屋市博物館に行きます。先日は開催中の「ピーターラビット」の企画展示を見てきました。この企画展示は9月16日から11月5日まで名古屋市博物館で開催されていました。非常に人気の展示で、多くの方々が来場されていました。その前はシーボルト展やゴジラ展などを鑑賞しました。シーボルトは歴史の教科書に載っているので皆さん知っていると思います。長崎の出島で生活し、日本の文化や植物などの様子をヨーロッパに伝えました。特にアジサイの新種に彼の日本人の妻、おたきさんの名前の一部を学名に入れたことはよく知られています(学名 Hydrangea otaksa。この説に反論する人もいますが、、、)。さて、このシーボルトと深い関係がある日本人の一人に、伊藤圭介という方がいます。皆さんはこの人物について、知っていますか。この方は、シーボルトから植物学などを学んだ日本人医師で、植物学者でもあります。この伊藤圭介は日本の植物に関係する資料をまとめ、図鑑などを作成しました。これらの書籍の一部は名古屋大学にも保管され、定期的に一般公開されています。あまり知られていない人物かもしれませんが、伊藤圭介は名古屋出身で、日本の理学博士第1号でもあります。名古屋大学の源流の一つでもある仮医学校の設立などの建議書を出したことでも知られています。まさに、名古屋大学に関わる偉人の一人です。歴史はいろいろなところでつながっていますね。


 名古屋市博物館での展示を少し紹介しましたが、その他に、名古屋市美術館、徳川美術館、名古屋ボストン美術館にも足を運ぶこともあります。これらの博物館や美術館の展示は数か月に一度入れ替わりますので、その度に行っています。

皆さんは今、名古屋大学受験に向けて、頑張って勉強している最中かもしれません。勉強も大事ですが、時には気分転換も必要です。いつもとは異なる場所へ行くことで気分転換にもなると思います。私はその一つに、博物館や美術館に行ってみることをお勧めします。文化財や美術品を鑑賞することで、展示されているそれらの文化財や美術品が制作された時代の社会、その作品を作った人々の気持ちを、表示されている解説などを通じ、世界や日本のことを知る勉強にもなるからです。また、作品だけではなく、展示方法、例えば照明のあて方や配置の仕方など、展示の工夫を見つけることも面白いです。皆さんも博物館や美術館で働くためには学芸員という資格が必要であることを知っていると思います(もちろん職種によって、不要の場合もありますが)。その資格を持った人たち、いわばその道のエキスパートである博物館や美術館の職員の方々は、日ごろからどうすれば来館される人々に楽しんでもらえるか、その文化財や美術品の魅力をどう味わってもらえるのか、一生懸命考え、展示しています。見せ方に注目することで、新たな発見や好奇心をかき立ててくれることもあります。

ちなみに名古屋大学では学芸員の資格を取ることができます。その実習の場所として名古屋大学博物館が活用されています。この博物館は「古川記念館」とも呼ばれています。古川?これは名古屋市で映画館などを運営していた、古川爲三郎(ためざぶろう)さんの名前をとったものです。今は映画館に行かなくてもインターネットなどで動画が見られますが、昔は映画といえば映画館へ行って見るもので、人々の娯楽の中心でした。古川さんはそれで成した財の一部を使って社会貢献をされたいと、名古屋大学に対して寄付をしてくださり、昭和39年(1964年)に古川記念館が完成しました。その当時は図書館として使われていましたが、現在の中央図書館ができてその役割を終えたため、博物館になったのです。この他に古川爲三郎さんに関係する施設として、美しい日本画などを所蔵する古川美術館や、日本庭園が美しい爲三郎記念館などが地下鉄東山線池下駅周辺にあります。余談でしたが、名古屋大学は多くの先人たちによって支えられていることがわかります。感謝しなくてはなりません。

博物館や美術館は堅い場所で、窮屈な印象を持っている受験生の皆さんもいるかもしれません。もちろん、貴重な文化財や美術品を大切に保管し、後世に伝えていくことが重要な役割を持っている施設ですので、そのような側面を持ち合わせていることは間違いありません。しかし、それらに親しむことは貴重な経験でもあります。最近の博物館や美術館は先ほど述べたように、見せることにも力を入れています。以前よりは敷居は低く、みんなが楽しめる場所に変わりつつあります。ぜひ、機会を作って行ってみてはいかがでしょうか。そして名古屋大学に入学した時は、受験を頑張った証である「学生証」を持って、今回紹介した博物館や美術館に行ってみましょう。何か、新しい発見ができるかもしれません。

(写真の紹介 徳川美術館、ちょうど行ったときに町内のお祭りが開催されていました。最後の写真は名古屋大学博物館です。許可をいただき撮影しました。日曜日と月曜日休館日で、それ以外は午前10時から午後4時まで無料で入館できます。企画展も行われていますし、季節によってはコンサートも行われています。受験のための下見で名古屋大学に来ることがあれば、実際に一度行ってみてはいかがでしょうか)