受験生のための名古屋大学発見サイト

名古屋大学ロゴ

アクセスキャンパスマップNU-Cheersスタッフ募集

Voice

名大のすごいところ

リーディング大学院について

生命農学研究科の小川高広です。みなさんはリーディング大学院(正式名称:博士課程教育リーディングプログラム)のことを聞いたことはありますか?おそらく、多くの高校生のみなさんには馴染みがないかもしれません。

 

このリーディング大学院は産学官(※1)の各分野においてグローバルに活躍する深い専門性や教養、国際的な視野を持ったトップリーダーの育成を目的に、平成23年度から始まりました。ちょっとわかりにくですが、簡単に言うと、リーダーとして世界で活躍する人材を育成するプログラムです。名古屋大学はもちろん、東京、京都、大阪、慶応、早稲田など日本を代表する国公私立大学で62プログラムが選ばれ、文部科学省の支援のもと運営されています。名古屋大学では6つのリーディング大学院(※2)があります。

リーディング大学院プログラムの履修期間は博士課程前期(修士)・後期(博士)計5年間です。学生たちは自分の所属する研究科での必修科目の講義や自身の研究活動に加え、各リーディング大学院が運営する特別な教育プログラム(政財界の要人による特別講義や海外での実地研修、国内外におけるインターンシップ、英語強化コースなど)を履修しなければなりません。課題のレポートやプレゼンテーションもたくさんあるので、時間をうまくこなさないといけません。

 

私は「ウェルビーイングinアジア」実現のための女性リーダー育成プログラムを履修しています。このプログラムは特に東南アジア地域の農業、保健、教育や男女共同参画に視点をあて、よりよい社会の構築に貢献する人材の育成を目指しています。

私がウェルビーイングプログラムを選んだのは大学院入学後に開催されたリーディング大学院の説明会で、コーディネーターの束村博子先生の人材育成に対する「熱い」想いを聞いたことがきっかかでした。束村先生は大学副理事として大学における男女共同参画や大学の運営にも携わっておられます。その一方で、私の所属する生命農学研究科では動物生産(繁殖)についても研究されています。非常に多忙な方ですが、いつも笑顔で、情熱的です(太陽のような感じ)。忙しくても、学生とフレンドリーに接する先生の姿勢に対し、私はいつも尊敬の眼差しで見ています。

 

私は新しい履修生(2期生)としてウェルビーイングプログラムの入講式(10月1日)に参加しました。この入講式では松尾総長やコーディネーターで副理事の束村先生、医学系研究科長、生命農学研究科長など名古屋大学の要人の方々や海外の大学などから来賓も駆けつけ、心に残る式でした。入講式では総長の式辞や新規履修生代表によるスピーチ、来賓の講演やディスカションなどが行われました。また式典の中では、束村先生から新しい履修生に対し「履修証」を一人ひとりに手渡されました。履修証は一枚の紙ですが、ただの紙ではなく、よりよい社会を構築する人材になって欲しいとの先生方をはじめ多くの人々の願いが込められているように思いました。私たち履修生が様々な分野で活躍するリーダーになり、みんなが平和で幸せに暮らしていけるように、世界をより良い方向へけん引しなければなりません。私たちに託された期待は大きく、気が引き締まります。

 

リーディング大学院の制度は文部科学省の政策の変更などで、支援される内容などが将来変更されることもあります。しかし、高校生のみなさんが将来の進路を考える上で、大学院の教育にこのような制度があることを知っていて損はないかなと思います。特に農学や工学など理系に進学する学部生の多くは、卒業後、大学院に進学します。大学(学部)を目指している高校生のみなさんには大学院の話は少し早いかもしれませんが、この機会に大学院にも注目し、興味を持ってもらえればと思います。

 

※1 産学官 

この言葉は高校ではほとんど聞かないと思います。しかし大学ではよく聞く言葉です。言葉通り、産業界(民間企業等)、学術界(大学、 研究施設等)、官公庁(行政、政府・地方公共団体等)、この三者を指します。最近ではそれらの三者が協力し合う「産学官連携」が積極的に推進され、大学の重要な役割とされる社会貢献のひとつと考えられることもあります。

大学には日頃の研究で培われた様々なデータやノウハウがあり、それらを活用し、民間企業の方々と一緒に新しい技術や付加価値を生み出していきます。そして、新しいビジネスや地域の活性化につなげていくことが産学官連携の目的です。行政は産学が活躍しやすいように法律や補助金制度などを作り、支援します。名大では以前から様々な企業と積極的に活動を行ってきました。学内には学術研究・産学官連携推進本部があり、大学と民間企業との研究などの活動、行政とのつながりを支援し、各界との関係を深める活動を行っています。

 

※2 名古屋大学のリーディング大学院 (採択年度順)

グリーン自然科学国際教育研究プログラム、法制度設計・国際的制度移植専門家の育成プログラム、PhDプロフェッショナル登龍門、フロンティア宇宙開拓リーダー養成プログラム、実世界データ循環学リーダー人材養成プログラム、「ウェルビーイングinアジア」実現のための女性リーダー育成プログラム

以上の6つのプログラムがあります。これらのプログラムに参加するためには学部を卒業後、名大の大学院へ進学し、プログラムの選抜試験に合格しなければなりません。対象者は修士号と博士号の取得を目指す人で(5年間の一貫教育プログラム)、所属する研究科(大学院は学部ではなく研究科と呼びます)によって、履修できるプログラムが異なります。また理系のみならず、文系の研究科の学生も履修できるプログラムもあります。