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名古屋大学周辺および名古屋市内の交差点名

こんにちは。突然ですが、この記事を読んで下さっている皆さんは、交差点(信号)に標識で付けられている交差点名を普段意識されているでしょうか?自分はといいますと、普段から意識して観察しているというわけではないのですが、今回の記事でご紹介するように交差点名にはなかなか便利な情報が含まれていると考えています。今回の記事では、名古屋市内(の中心部)における交差点名事情と、名古屋大学の周りの交差点名事情について書かせて頂きます。

 

名古屋市の中心部である栄~名古屋駅付近の道路を通ると交差点名が「通りの名前」+「通りの名前」という合成で付けられていることに気付きます。例えば、若宮大通と久屋大通で若宮大通久屋(※若宮大通といえば、名古屋大学東山キャンパスの敷地の北辺(?)をなぞっている道路の延長にあたる通りですね。)、錦通と本町通で錦通本町、などです。

 

若宮大通

 

この命名法について情報を検索すると、つまり例えばGoogleで「交差点名 通り名」などと検索すると、出てくるのは、京都市内のいわゆる「碁盤の目」上を走る街路について言及したものがほとんどです。京都の方については情報が豊富なようですので、これを利用し、まず京都について概要を示してこれに比較する形で名古屋の交差点の命名法についてご紹介したいと思います。

 

京都の例としては、四条通と堀川通で四条堀川、などです。京都のこの命名法は、南北の通り(坊)と東西の通り(条)を交差させる条坊制(じょうぼうせい)なる制が歴史的背景になっているようです。この命名法については「南北の通り名が先か東西の通り名が先か」問題が議論の的になるらしく、その結論としては

(1)"南北の通りを先に記すが、東西の通りが主要なものである場合そちらを先に記すこともある。"(京都市内の通り" http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%B8%82%E5%86%85%E3%81%AE%E9%80%9A%E3%82%8A")

(2)"交差点名は「南北の通り名」が先に来るものが一番多い。"(京都大学生活協同組合機関誌『らいふすてーじ』" http://www.s-coop.net/lifestage/backnumber/2015/pdf/1601_04-05.pdf")

ということになるようです。細かい注意点として、(2)の引用元記事では交差点名を「通り名と無関係」の交差点名、「南北の通りが先」の交差点名、「東西の通りが先」の交差点名に分けてその割合を調査しています。名古屋の方ではここでいう「通り名と無関係」の交差点名が圧倒的に多数である(そもそも、交差する通り名を使った命名法が採用されているのは市内のごく一部なので。)ため、これはいちいち考えずに交差する両通り名の入った交差点名だけを対象として考えたいと思います。

 

栄~名古屋駅周辺の交差点の命名法については2点、すなわちこの「南北の通り名が先か東西の通り名が先か」問題に加えもう一点言及しておくべき点があります。まずこの「南北の通り名が先か東西の通り名が先か」問題についてですが、名古屋の方ではほとんど全てが「東西の通り名」+「南北の通り名」の順になっているということがあり、上で挙げた若宮大通久屋と錦通本町もこの順に従っています。これは一見京都と逆のように思えますが、実は京都の方も

(3)"・・・龍谷大学の糸井通浩名誉教授に疑問をぶつけてみた。すると、「もとは横(東西)の通りを先に示していました」と意外な答えが返ってきた。"(日本経済新聞" http://www.nikkei.com/article/DGXLASIH11H09_R10C15A6AA1P00/")

ということで、最初に行政が採用した命名法は「東西の通り名」+「南北の通り名」の順であったようです。京都ではその後人々の間での呼び名が、最初に行政の定めたものから呼び名から離れて変わっていき、現在の行政がそれを引き継いで現状に至るとのことです。こうして見ると、両都市間の「南北の通り名が先か東西の通り名が先か」問題における相違点はかなり限定できてくるのではないでしょうか。

 

この日本経済新聞の記事は

(4)"役所が定めたルールを金科玉条のごとく守るより地域の現状を優先する。そんなしなやかさが何とも京都らしい。" (日本経済新聞" http://www.nikkei.com/article/DGXLASIH11H09_R10C15A6AA1P00/")

と締めくくられています。もし名古屋に条坊制やそれに類する制度が無いために民間で交差点名の呼び名にルールが作られなかったとすると、この点では「地域の現状」がそもそも無いというのが名古屋の強みだったのではないか、とも思いました。

 

もう一点の目立った違いは、「通」(どおり/とおり)を交差点名に残すか否かです。京都の方では、上に挙げた「四条堀川」の例で分かるように「通」を除いた部分どうしの合成で交差点名をつけます。一方名古屋では上で挙げた「錦通本町」の例が示すように、東西の通り名(つまり交差点名で先に置かれるもの)は「通」を残し南北の通り名には残しません。ここでさらに突っ込んだ話としては、道路の名前には通りを表す言葉として「通」以外にも「小路」や「大通」等といった言葉が入っている場合があり、それらのせいでシステマチックな把握は難しい(たとえば、名古屋で広小路通が通る交差点は、東西の通りである広小路通からも「通」を除いてしまい、広小路通+本町通→「広小路本町」のように命名される。)のですが、基本的には「通」を残すか残さないかという違いが名古屋京都間にあるといって間違い無いと思います。

 

いずれにせよこのような命名法は、市内で少し不慣れな場所に行くときなどに分かりやすく、何かと便利そうです。ところで、身近なところに視点を移してみると、名古屋大学東山キャンパスの敷地の周りには少しややこしい交差点名が在ります。というのは、名古屋大学の南部生協付近の門から出てすぐの「名古屋大学南」と、名古屋大学駅の出口が面する「名大南」のことです。「名大南」は下の地図に交差点名が書いてありますが、「名古屋大学南」は下の地図でB5のマスに在る信号マークにあたります。「名大南」の方については2つ先へ行ったところに「名大北」という信号が在るので、そことの関係で付けられた名前と思われます。受験その他で名古屋大学東山キャンパスに用事のある方は、ぜひ混同しないようにお気を付けください。

 

東山キャンパス(画像出典"http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/")

画像出典"http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/" 

 

ということで今回は、名古屋市の中心市街地における交差点名事情について京都市の交差点名と比較しつつご紹介し、また名古屋大学の周りの交差点名事情についてご紹介しました。いつもながら実用性に乏しくまた特にインパクトのある結論が出るわけでもない記事でしたが、お付き合い頂きありがとうございました。それでは、また。