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学生からみた授業

佐井くんから見た授業-医師になるまで vol.8

こんにちは。医学部5年の佐井です。今回は、「人間のからだってどんなふうに働いてるの?」ということを考える科目について書いていきます。

 

生理学 Physiology

もし、「医師に聞く、もう一度勉強したい基礎医学ランキング」というものを作ったとしたら、おそらくトップに来るのは生理学だと思います。勉強しなかったわけではないのですが、大学に入って日も浅い2年生の時に、全身の仕組みについて専門的で高度な内容の講義をされるので、要点を抑えるのは非常に難しいです。解剖学と同様、病気の前にまず正常を知るための科目なので2年生で履修しますが、ある程度病気を勉強した高学年になってからようやく意味がわかったもののほうが多いような気もします。

血を送り出す仕組み、呼吸の仕組み、尿が作られる仕組み、痛みを感じる仕組みなど扱うものは多岐に渡ります。一部は実習を通じて学びますが、生理学の実習で特徴的なのは、「学生自身」が被験者になるところですね。中でも記憶に残っているのは心電図の実習です。寝たり座ったりと姿勢を変えてみたり、呼吸の回数を変えてみたり、階段を走った後に波形をとってみたりといろいろな条件で変化を観察しました。氷水に手を入れるというのもありましたが、夏とはいえ、それなりに長い時間つっこまないといけないので、さすがに冷たかったです。

4年の診察の実習でも言われますが、20歳前後ほど健康なからだはありません。これから先も今の状態を保てるよう気をつけたいものです。

 

 心電図

  実習で記録した心電図

 

薬理学 Pharmacology

生理学を踏まえて、薬をからだにいれたらどうなるの?ということを考えるのが薬理学です。薬もいろいろで、血圧を下げる薬だけでもたくさんの種類があります。糖尿病の薬、中性脂肪・コレステロールを下げる薬、胃酸を抑える薬、認知症の薬など、数多くの薬を1人の人が飲んでいることも、いまや珍しくありません。薬どうしの相互作用もあり、どの人にどの薬を使うのかといったことは薬剤師さんの力も借りつつ選んでいくわけですが、実際のところは就職してから覚えていくとして、講義では一つひとつの作用について学んでいきます。さらに、最近では漢方薬が見直され、臨床でもよく使われるようになったこともあり、簡単にではあるものの、漢方医学についても勉強します。

名古屋大学の薬理学の講義で特徴的なのは、半分が教官による講義で、半分が学生による発表というところです。学年を10個ほどの班に分け、上で挙げたような薬をそれぞれ分担して、どういう仕組みで働くのか、どんな病気に使うのか、どんな人には使えないかなどについて、スライドを作っていきます。先生方の添削を受けながら、各班ごとに発表していく形式は、高校までとは少し違って、大学ならではなものでしょうか?少なくとも自分が担当したところはよく覚えているので、受け身の講義以外にこういう時間があったのはよかったと思います。

 

まとめ

2年生で履修する生理学と3年生前期で履修する薬理学についてご紹介しました。さて、これまでずっと基礎医学について書いてきましたが、次回で最後の予定です。医学部の低学年で習う科目を知るきっかけになっていれば幸いです。

 


バックナンバーはこちら

vol.7 免疫学・微生物学

vol.6 社会医学実習(血液型判定と科捜研見学)

vol.5 衛生学・法医学