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学生からみた授業

佐井くんから見た授業-医師になるまで vol.1

こんにちは。医学部5年生になりました佐井です。4月1日に平成28年度Student Doctor 認証式がありました。このStudent Doctor 認証式は昨年から始まったもので今年が2回目になりますが、そもそもStudent Doctor ってなあに?というところからご紹介していこうと思います。


臨床実習と共用試験

大学といえば学部4年間が一般的ですが、医学部は6年かけて卒業します。その6年のうち最後の2年間は、教室で受ける講義ではなく、実際の病院で患者さんを相手にした臨床実習というものに充てられています。この臨床実習では、学生も医療チームの一員であるStudent Doctor として患者さんの診療にあたります。もちろん実際の治療や処方は医師をはじめとする有資格者のスタッフがあたりますが、学生も患者さんの血圧を測ったり、聴診器で胸の音を聞かせていただいたり、先生の診察の前に患者さんの訴えを伺う「予診」というものをしたりします。このような実習をするにあたって、学生は診療に必要な知識や技術をあらかじめ身につけておかなければなりません。これを測るのが、4年生の最後に全員で受験する共用試験です。


CBT と OSCE

共用試験は平成17年から全国の医学部で導入され、CBT とOSCE(オスキーと読みます)という2種類の試験で構成されています。

CBT は学力を測る試験で、4年生までの講義で習う、基礎医学、社会医学、臨床医学のさまざまな分野から出題されます。特徴的なのは「受験者ごとに解く問題が違う」ということ。この試験はコンピュータを使って実施されますが、モニター上に出される問題は一人ひとり違うものです。画像や文章からわかることをもとに疾患や治療法など正しいと思う選択肢を入力していきます。320問の問題が6ブロックに分かれていて、1ブロックに60分の解答時間が与えられていますから 、合間に入る休憩も含めると7時間ほどの長丁場です。センター試験以来こんなに長い試験は受けていないので、さすがに疲れますね。

OSCE は実技の試験で、診察の基本となるさまざまな手技を理解しているかどうかが評価されます。例えば風邪をひいて病院にかかったとき、喉を見てもらったり、聴診器で心臓や肺の音を聞いてもらったりしますよね。視診、聴診、打診、触診といった方法で、どこをどう診るべきかということを、4年生の間に学習し、シミュレーターの人形や、時にはお互いの身体を使って練習してから試験に臨みます。血圧の測り方や、傷の縫い方なんかもここで習います。座学がほとんどの3年生までと違って、4年生は手を動かす機会も多く、より「医学部に入ったな」という感じがします。

これらの2つの試験に合格して、晴れてStudent Doctor として5年生の実習に参加することができるのです。

臨床実習手帳とStudent Doctor認定証


まとめ

今回は4年生から5年生に進級するときの関門である共用試験を紹介しました。ここに至るまでにさまざまな講義や実習が医学部にはあります。その中からまたひとつを次回ご紹介しようと思います。

いよいよ週明けから病院での実習です。いってきます!