受験生のための名古屋大学発見サイト

名古屋大学ロゴ

アクセスキャンパスマップNU-Cheersスタッフ募集

Voice

学生からみた授業

廣瀬くんから見た授業-教師になるために

皆さんこんにちは!そして進学・進級された皆さん、おめでとうございます。4月となり新学期を迎えたということで、やる気にみなぎっている方も多いのではないでしょうか。私自身も気持ちを新たにいくつか自分の中で目標を立てました。その1つとして、今年度は皆さんの役に立つ記事を昨年度以上の頻度で書いていきたいと思っています。

さて、今回のテーマはタイトルのとおり、名古屋大学を卒業して中学校や高校の教師になるために何をすればいいかというものです。読者の皆さんの中にも教師になりたい、または、教師も将来の選択肢の1つとして考えているという方もいらっしゃると思います。教師になるためには教員免許というものが必要で、さらに各自治体や学校ごとの試験に合格しなければならないということは知っている方も多いと思いますが、私が大学でこれまで教員免許の取得のために教職課程を学び、また、周りの教員を目指している人から聞いた話などを総合して、細かい制度的な話ではなく、皆さんがなんとなく教師になるまでの道筋をイメージしていただけるような概略的な話をしたいと思います。詳細を知りたい方はhttp://www.nagoya-u.ac.jp/admission/interest/license/index.htmlや、各学部のホームページを参照してください。

 

まず、教員免許自体は教育学部だけでなく、多くの学部で条件を満たせば取得できます。しかし、教員免許はどの学校(幼稚園や小中学校、高校、特別支援学校など)で何の教科(中学校や高校などでは国語や数学など教科ごとで教える先生が異なっていると思います)を教えられるかが細かく決められており、名古屋大学においては、例えば私の在籍する理学部数理学科では、原則として高校のみ、または中学・高校両方教えられる(後者は前者に比べ、教育実習が1週間長く、免許取得に必要な講義が1つ増え、3年次での介護実習も必要です)数学の免許のみが取得できます。ですから現時点でどの学校で何の教科の教師になりたいかすでに定まっている人は、大学のホームページから自分の志望学科で取得できる免許が何かを調べておくといいと思います。上で書いた条件、というのは主に教員免許取得を目指さない人に比べた講義の制約と増加です。まず制約については、教師になるにあたって法律で定められた履修しなければならない科目があります。それらは卒業に必要な単位に含まれるものと含まれないものがあり、前者について、例えば、教員免許取得には「日本国憲法」という科目の履修が必要ですが、名大においてこの科目は「文系基礎科目」という区分の卒業単位に含まれています。そのため自分が文系基礎科目の中の別の科目を履修したい場合でも、教員免許の取得には日本国憲法を履修しなければなりません(もちろん時間割が重なっていなければ自分の履修したい科目と両方取れますが、基本的に同じ区分(ここでは文系基礎科目)の科目は同じ時間帯に配置されているので、同時に履修するのは物理的に不可能な場合が多いです)。

後者の講義の増加について、教員免許を目指す場合、そうでない場合に比べて必要な講義数が10コマ以上多いです。さらにこれらの科目は他の必修科目と重ならないように5限目(16時半~18時)という遅い時間に開講されるため、サークルやアルバイトを制限しなければならない場合もあります。さらには、学年が進むと長期休みに1週間程度開講される集中講義(これは教職課程に限らず学部ごとの専門科目にもありますが)や、2~3週間の教育実習など、必要なことが増えます。教員免許取得にあたっては大学生活がより忙しくなることは覚悟しておくべきです。

以上で教員免許取得には大変なこともあるということを書きました。しかし、教員免許を取得しようか迷っている人は、教職課程を通じて大変さを上回りうるものを得られるという点で、ぜひ取得してほしいと思います。まずは将来の幅を広げられる点が一番の魅力です。大学入学時点で将来就きたい職種が明確に決まっている人は少ないと思います。私もその一人でした。数学を教えることに興味があったので、将来の選択肢の1つとして教職課程の履修を決めました。基本的に教員免許は大学の学部生の時に取得するのが最もメジャーで、無理なく取れると思います。また教職課程は途中から、つまり2年次や3年次からの取得は不可能ではありませんが、やはり1年次の最初から計画的に履修するほうが確実であり、課程の履修途中で教員免許を取得しなくてもよい、と感じた時点で履修を取りやめることは可能です。これらをふまえ、少しでも教職に興味がある人は教職課程を履修してみて、その中で教師のやりがいや仕事内容、適性や必要な資質を講義の中で学び、本当に教員になりたいかを自分と向き合って決めてみるのも手です。また、教職課程で受ける講義は子どもの心理や教育の技術やあるべき姿など、今後、子どもと関わっていくうえでとても有意義なことを扱います。私は教職課程で受けた教育心理学や教育方法論という講義をきっかけに心理学について関心が高まり、今も自分で本を借りて読んでいます。今後はさらに、介護実習や教育実習から講義では得られないような多くのことを学んでいくと思います。つまり、教職課程を通じて成長できることも多くあります。

 

ここまでは教員免許の取得までの流れを書きましたが、最後は簡単に教員採用試験(以下教採)について書きます。教採は科目や受ける自治体にもよりますが非常に倍率が高く、決して簡単な試験ではありません。そこで、受験者の多くは3年次の後半から4年次の始めに対策を開始します。名大には教採対策の勉強会を立ち上げている団体があったり、就職支援室においても支援を受けられたりと、教採を受けるに当たり恵まれた環境であると言えます。もちろん、自分で周囲の教採受験者と一緒に自主的な勉強会を開いている人もいます。

以上、教職課程や教採について簡単に説明しました。ちなみに、教員免許以外にも必要な講義や実習を履修するなど、一定の条件を満たすことで取得できる資格もあるので、自分の興味のある大学や学部学科のホームページや入学案内をチェックしてみて、志望校決定の参考にしてみてください。