受験生のための名古屋大学発見サイト

名古屋大学ロゴ

アクセスキャンパスマップNU-Cheersスタッフ募集

Voice

学生からみた授業

廣瀬くんから見た授業-1年生を振り返って(前期の授業・テスト編)

皆さんこんにちは!寒さも落ち着いて天気も良く、外に出ても気持ちの良い日が続きますね(まだまだ手袋や上着は手放せませんが)。さて、受験生のみなさんはセンター試験も終わり私大の受験ももう後半戦、いよいよ疲れもピークに達しているころでしょうか。これまでの入試の結果・手ごたえに自信がある人も、振るわなかった人も、自信があるのかどうか分からないくらい不安な人も、来る受験一つひとつに本気でぶつかっていけばきっと良い方向に進んでいくはずです。

ちょうど1年前を振り返ってみると、併願校の合格が分かり、少し浮ついて受験勉強に身が入らなかった時期でした。私はセンター試験後に志望校を名大にしたので、名大の2次試験に即した対策は不十分にもかかわらず勉強時間はセンター試験直前期の半分くらいにまで落ち込み、夜ベッドに入ると「今日は○時間しか勉強できなかったなあ‥‥。こんな調子で合格できるのだろうか」と考え込んで眠れなくなる、という気持ちばかりが焦る日々でした。受験も佳境に入り、勉強に身が入らなくて焦っている人も多いと思います。そういう時は気持ちが高まるのを待つのではなく、無理に机に向かって気持ちを高めていくのか、半日、あるいは丸1日自分の好きなことをやって気持ちを切り替えるのか、というのが主な対処法だと思います。私は前者が効果的でした。自分にとって効果的な勉強法は人それぞれですし、これまで経験上自分にとってどんな方法が良いのかどうかは自分が一番分かっているとは思いますが、受験直前という、これまでほとんど経験したことのない特殊な状況下ではいつもの策が通じないこともあります。なので従来のやり方でうまくいってない人は今までとってこなかった方法も試してみるといいのではないでしょうか。

ちなみに今期私がとっていた講義の中で、「教育方法論」というものがありました。主に教員免許を取りたい人が受講し、児童・生徒の教育に応用できる心理学の基礎知識を簡単な実験や映像なども通じて学び、その知識をどう応用させていくか考えていく講義だったのですが、その中で先ほどあげた、「やらなければならないことが控えているが、気持ちがついていかない。そんな時にどうすればよいか」というケースに応用できそうな理論を学習しました。2つの事柄を行うとき、先に行う事柄への意欲(やりたいという気持ち)と、後に控えている事柄の意欲は影響しあう、というものです。つまり、やりたいこと(例えばゲーム)とやりたくないがやらねばならないこと(例えば宿題)をやる場合、先にゲームをやってしまうと、今やっているゲームよりも後に控える宿題への意欲は低いのでなかなかゲームをやめられないが、先に宿題をやろうとすると後に控えるゲームを早くやりたいので集中して早めに片づけられる、というものです。この理論を応用すると、○ページまで勉強したら(あるいは○時間やる、と時間で区切るのも時間に追われる、といういい意味でのプレッシャーも味わえて効果的かも知れません)自分の好きなことを○時間やるといった風に、「ご褒美」を設定して気持ちを高めるのが効果的だといえそうです。 私はこの講義ではじめて心理学を輪郭だけでもしっかりと学んできましたが、実生活に非常に密接で、楽しい学問だな、と感じました。このように大学での講義は、受験を見据えた高校までの授業よりも広く、深いものなので、自分がこれからその学問を何年もかけて学んでいきたい、と興味を沸き立てるような講義にみなさんもきっと出合えると思います。今回はそんな講義について、私が前期に受けてきたものを振り返ってみたいと思います。

 

受けてきた講義

数学・理科系科目

私は理学部なので、これらの科目がメインであり、コマ数も14コマ中6コマを占めていました(ちなみに1コマは90分。高校までのほぼ倍だったので慣れるのに苦労しました)。数学は週4コマありましたが、その中でも高校までの授業と大きく異なる形式で進むのは「数学展望」と「数学演習」です。「展望」は担当の先生ごとに毎年扱う内容が異なるらしく、今年度は連分数という新たな数を応用し、フォードの円や正多角形などの図形問題に帰着させる、というものでした。ほかの3つの講義では微積分や、ベクトル・行列を扱う線形代数という、「硬め」な数学を体系立てて学んでいくのですが、「展望」の講義では図形など、「軟らか」めの題材だったので興味をもって受講できました。しかし回が進むにつれ扱う概念が複雑になっていき、最後のほうはノートを取るのに必死になる有様でした。幸い評価はテストでなくレポートだったので家で頭をひねり、図書館で本を借りてきて何とか仕上げられましたが、テストだったらもっと苦戦していたと思います。「演習」は最初の数十分でその日に扱う内容をさらっと解説してもらった後はひたすら問題を解く、という私の高校までにはなかった形式の講義でした。扱う内容は「展望」以外の2科目で学習する内容なので、飲み込みの遅い私にとって定義や公式、解法を定着させられる良い機会となりました。

 

言語科目

多くの大学では英語と、それ以外の外国語から学びたい言語を学べる第2外国語という科目は必修です。名大もこの例に漏れず、私は前期では英語1コマ、第2外国語2コマを履修しました。以前の記事でも書きましたが名大では6つの言語から選べ(6か国語、というのはほかの大学と比べても選択肢が広い、とほかの大学の友達は言っていました)、私はスペイン語を取りました。スペイン語の文法は英語を複雑にした感じなので英語が好きだった人にとっては文法を理解すること自体は苦にならないと思います。しかし覚える量は英語の比にならないくらい多く、しかも英語で中学3年間で学んできた文法に相当する範囲+名詞の男女など、スペイン語独自(というよりは名詞の男女はドイツ語やフランス語などにも見られ、英語が独自に名詞の男女をなくした、と言った方が正しいです。英語はほかのヨーロッパ言語と比べ覚えやすい、というだけでスペイン語が特別大変というわけではありません)の概念を1年間で学習するので試験勉強はなかなか大変です。中間・期末と分かれていたので1回あたりに覚えなければならない量が少ないのは幸いでした。理学部は第2言語の必修は1年次で終わりです。しかしせっかくスペイン語を1年間通じて学んできたため、日常会話くらいできる能力はキープしたいのでこれからも時間を見つけて勉強していきたいです。英語に関しては、高校までの授業との大きな違いはリスニング・スピーキングが大幅に増えることです。講義でも英語でのプレゼンなどが日常的に組まれます。そんな中、英語で私が一番大変だったのは課題です。英語の課題はどの講義も一律で同じ教材を学習するのですが、その量がとにかく多いです。リーディングは高校までで磨いてきた能力で何とかなりましたが、受験勉強で苦手ゆえ後回しにしてきてセンター試験でも足を引っ張ったリスニングは、なかなか大変でした。英語は入学直後に行われるTOEFLという試験でいい点を取らないと必修が1コマ増えてしまうので、受験が終わった春休みにもなまらない程度に英語は勉強しました。

 

教養科目

実際にはもっと細分化されるのですが、ここでは健康スポーツ科学(高校まででいう保健体育です)、文系基礎・教養科目、全学教養科目を合わせて教養科目と呼ぶことにします。理系学部に進んだ場合、文系科目はほとんどは自分の興味に従って履修できます(理系科目は所属学部・行きたい学科に応じて必修科目がたくさん設定されているのであまり自由に組めません)。そこで私は経済学と「社会安全学入門」という講義を選択しました。実はこの講義は同じ時間帯に開講されている別の講義の第1希望から漏れ、第3希望くらいにしていた科目でした。しかし内容は、災害時に自分や周りの身を守る方法から、研究における不正を排除する方法など、多岐にわたる内容を先生の経験に即して話してもらえるので、実感を伴って聞ける面白い講義でした。そのほか、健康スポーツ科学は、実技では自分の好きな種目を選べたり、講義は筋肉について詳しく学ぶ講座、トレーニング法について学ぶ講座など複数分かれており、私はイメージトレーニングや、競技中のメンタルについて学ぶ講座を選びましたが、スポーツをやっていた中学・高校生の間に聞いておきたかったと思えるほど興味深い内容を取り扱ってもらい、スポーツ心理について興味を抱きました。このように1年生の間は所属学部の専門的な学習はあまりなく、広く浅めに学べるいい機会です。あまり視野を狭めず、様々な分野に触れることができたと思います。

 

テスト

大学生活で避けて通れないのがテストです。私が前期で最も苦労したのが数学のテストです。私は計算が苦手なので、いつも時間が足りなくなっていました。しかし前期はあまりテストがなく、レポートや平常点で成績をつける講義が多かったので比較的楽でした。後期はテストを課す講義が多く大変だったのですがそれは次回以降の記事にまとめたいと思います。

 

以上、前期の授業・テストを振り返ってみましたが、これを読んで少しでも来る大学生活のイメージはできましたか?次回以降、後期で面白かったり大変だった授業・テストの話や学習から離れた生活面のことも記事にしていきたいと思います。それでは体調に気を付け、残りの受験頑張ってください。