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第2外国語の選択について/バイトで選ぶ第2外国語

こんにちは。今回の記事では「第2外国語の選択」、「バイトで選ぶ第2外国語」というテーマで書かせていただきます。かなり後ろの方になりますが、自分がピザ屋さんで働いていたときの経験などもご紹介したいと思います。

 

まず一般的な情報ですが、名古屋大学では英語以外の外国語として「スペイン語」「中国語」「朝鮮・韓国語」「ドイツ語」「フランス語」「ロシア語」の6つがメインに用意されています。そのうち、入学直後の履修登録手続きで選んだ言語を、学部にもよるかとは思いますが一般的には文系で2年間、理系で1年間履修することになります。また、これら6言語と日本語・英語のほかにも、これら言語と同じく全学教育科目の言語文化科目に属する科目として様々な言語(オランダ語、イタリア語、ポルトガル語など)の授業が用意されています。

「辞典」画像出典"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%9E%E5%85%B8"

(※画像出典"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%9E%E5%85%B8")

 

さて、第2外国語を何にしようかと選ぶ際の基準は、ふつう「その言語を学んで何の役に立つのか」というところから考え始めるのではないでしょうか。そして、記事を読んで下さっている現時点高校生の方が名古屋大学に入学されて、入学直後の履修登録手続きにて第2外国語を選択するときには、そのような基準の具体として「スペイン語は話者人口が多いから...」「フランス語はアフリカ大陸諸国でも公用語として広く使われてるから...」とかいったことを少しなりとも考えるものと想像します。そういう基準ではなく、「学生の間のバイトで使う機会があるか否かとか、そういった卑近な基準で決めてしまえばいいのでは?」という提案に関わるのが以下に続く3つの段落(特に3つ目)です。

 

ところで、記事を読んで下さっている高校生の方は「高校の授業科目である古文や漢文は役に立たないので不要」というような意見を(ご友人等から)耳にされたことがあるのではないでしょうか。同じような「不要論(必修不要論)」は第2外国語についてもあります。「その言語を学んで何の役に立つのか」という考え方で第2外国語の選択を考えていると、どうしても、そもそも論としての第2外国語(必修)不要論について考えることを避けられません。

 

不要論も必要論もともに、論調は様々であり「現代の先進文明世界は、良くも悪しくも、北アメリカ、ヨーロッパ、日本の3局によってリードされ、動かされている、その3局の1つであるヨーロッパ(とその中核国であるドイツ)に関して、大学生は完全な無知であってはならないから[ドイツ語を学ぶの]だ。」(武田修志「大学における初習外国語教育の意義について:ドイツ語科目を例にして」(2009) p.2, 角カッコ内引用者)といった半ば実利的なところを重視した必要論があります。また、「世界中の人がただひとつの同じ言語でコミュニケーションできることは世界的なレベルでの民主主義の条件にも寄与するすばらしいことである。英語が事実上その普遍言語となりつつあり,英語さえ習得すれば世界の人々とつながることができる。」(平高史也他(編)『外国語教育のリ・デザイン』(2005) pp.20-21, 傍線引用者)といった産業界的な実利主義からは遠い見方で「一言語主義」(≒第2外国語は不要)を支持する説明もありえます。

「ピザ」画像出典"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%B6"

(※画像出典"https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%90%83")

 

いずれにせよ、これらは一般的な不真面目風の学生にとって、壮大過ぎる、あまりにも雲の上の話である、というのが私の感じるところです。すなわち、第2外国語を選択するその時点で「~という理由で○○語が必要だった」という説明付けはできない&要らないのではないか、という感想になりますし、ひいては、「第2外国語のどれかを履修することは前提にしても、~という理由で○○語が最適だった」という説明付けすら要らない、という感想です。前者のような説明付けが難しいことは前段落に示したような議論の複雑さから同意が得られると考えますし、また前者のような積極的な説明付けができない限りにおいては、後者のような説明付けも所詮バッドの中でベターなものを選んだという消極的なものになる傾向を避けられないと考えるからです。

 


 

次に、アルバイトという卑近な場面で役に立つ第2外国語の選択というものを、考えてみたいと思います。まずは、名古屋大学でメインに用意されている前述の6言語(西中韓独仏露)に関連するアルバイトがどのくらいあるのか数字を調べ、次に私の知っている個々の事例をご紹介します。

 

アルバイト等の横断検索サービスで、名古屋市内におけるパート・アルバイト形態の仕事について検索したところ、各キーワードに該当する求人情報件数は2017年2月16日8時(午前)の時点で以下の通りでした。

  • 「スペイン語」13件
  • 「中国語」87件
  • 「韓国語」76件
  • 「ドイツ語」1件
  • 「フランス語」16件
  • 「ロシア語」0件

数字に対する注意として、例えば「スペイン語講師募集」といった、その言語を勉強中の学生には縁遠い求人が含まれていることと、また「『○○』という社名は~語で『...』という意味であり」といった企業説明の一文が検索に引っかかっていること等があります。割合は調べていませんが、「中国語」「韓国語」に関しては、「事務や軽作業に際して日常会話レベルの中国語や韓国語を使う」といった実際的なものが多くみられた印象です。また、目に付いたところでは、メキシコ料理店のホールの求人で、「スペイン語を勉強している学生さんも(既に)働いています」などと紹介されているものがあり、自分の経験(後述)と似たような事情があるのかな、と想像されました。

 

以下では、私の知っているいくつかの事例をご紹介します。

(1)

名古屋大学東山キャンパスの「南部食堂」(「東山キャンパスマップ」"http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/"の地図の中ではB5の位置)にある名古屋大学生向けのアルバイト求人掲示板(おそらく掲示板は今もあると思います)で、「中国語の日常会話レベル」を必要条件として募集している求人を見たことがあります。求人情報検索サイトで見られる類似求人も、名古屋大学生向けの掲示板に有るとなれば現実味が増すのではないでしょうか。このとき見たものはそれなりに時給が良かったと記憶しています。

(2)

他大学の学生でスペイン語を選択している(していた)知人が、以前南米を旅行中に人と知り合い、その人が日本で営んでいる会社にてアルバイトをしていると聞いたことがあります。これはやや特殊な事例になってしまうかもしれません。

(3)

私の以前働いていたピザ屋さんではメニューに多くのイタリア語が入っていたのですが、通し名(飲食店などでメニューに書かれている商品名とは別に設定されている、店員の間でのやり取りのために使う短い商品名。)になると更にイタリア語の割合が増していました。私はロシア語を選択していたので全然関係なかったのですが、名古屋大学ではメインに用意されている6言語の他にイタリア語の授業もあります。こういった英西中韓独仏露以外の外国語の授業を履修する事は、学部の規定などによっては、(不真面目風の見地で言うならば)コマ数を増やすことなく可能(=置き換えが可能)だと思いますので、イタリア語授業の履修とピザ屋さんのアルバイトという組み合わせは結構現実的だと思います。

「ピザ」画像出典"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%B6"

(※画像出典"http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%B6")

 

やはり(イタリア語ではなく)メインに選択する6言語の中で、ということであれば、たとえば入学直後の履修登録手続きでスペイン語を選択したのち近くのメキシコ料理屋さんにお客として行き、通し名がスペイン語になっているか等を確認したうえで(というのも、知識が直接仕事に結びついている方が面白いと思うので。) アルバイトに応募してみるのが良いのではないでしょうか。

 

以上、第2外国語の選択等について書かせていただきましたが、いかがだったでしょうか。記事を読んで下さった現時点高校生の方が名古屋大学に入学した際、「スペイン語を履修してメキシコ料理店でアルバイトでもしてみようかな」と思われれば嬉しいです。今回も最後までお付き合い頂きありがとうございました。それではまた。