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名大生の活躍

名大奇術研OB峯村健二さんの活躍

こんにちは。医学部5年生の佐井です。今日は、名古屋市東区にある、マジック専門店にお邪魔しました!お話を伺ったのは、こちらに勤める傍ら、世界中でパフォーマーとしても活躍していらっしゃる峯村健二さんです。学生時代、奇術研究会に所属し、理学部数理学科卒業後、人間情報学研究科(現:情報科学研究科)在籍中の2000年に、ポルトガルで開催されたFISM リスボンという世界大会において、アジア人初の優勝を成し遂げられました。FISMは3年に一度、「カードマジック」や「イリュージョン」など部門ごとに世界各国のマジシャンが競い合う大会で、峯村さんが受賞されたのは、ステージマジックの中でも、特に手先の技術を競う「マニピュレーション」という部門です。スプーンを使った今までにない独創的な演技は、学部4年生のときの名大祭に向けて作ったものがもとになっているとのこと。今回は、現在のお仕事や大学での思い出、そして次なる目標について聞いてきました!

 
―現在はどのようなお仕事をされているんですか?

会社では、商品の製作・販売や、新しい道具の開発、イベントの運営などをしています。イベントの様子を撮影・編集して、DVDにするのも私の仕事ですね。毎年8月に市内のホテルで開催するマジックコンベンションは、世界でも有数のマジシャンをゲストに呼ぶ、豪華で楽しいものですが、主催をしながら出演もしなければならないのでなかなか大変です。


―過去にはこのコンベンションのコンテストに挑戦されていますよね?

学生時代に何度か挑戦し、大学院生だった1999年に優勝しました。翌年、ラスベガスの大会とFISM リスボンの出場にあたって、会社から多大な支援をいただき、おかげで、ラスベガスではグランプリを、FISM リスボンではマニピュレーション部門第1位を獲ることができました。当時、院で研究をしつつ、県立高校の非常勤講師を務めており、教職に就こうと思っていたのですが、その時の恩返しがしたいという気持ちもあって、今の会社に就職することを決めました。

 

 

3年後のFISM ハーグでは全く違った演技で入賞するという、FISMの長い歴史の中でも珍しい快挙を達成し、6年後、FISM ストックホルムにゲストとして招待された峯村さんは、今に至るまで、アジア、ヨーロッパ、北米、南米の20を超える国々で舞台に立っています。その原点ともいうべき、最初に挑んだコンテストについてお聞きしました。

 

―FISM リスボンでの演技はどのようにしてできあがったのですか?

学部3年生の春休みに、初めて海外旅行をしました。その時、アメリカで見たマジックがあまりに衝撃的で、従来のスタイルでは太刀打ちできないと思いましたね。それ以来、今まで手品に使われてこなかったもの、特に日用品でなにかできないかということを考え始め、グラスとボトルの手順を思いつきました。4年生に進級し、教育実習でほとんど練習時間がとれないまま臨んだ名大祭でしたが、構成には自信がありました。

 

―峯村さんの演技といえばスプーンが印象的ですが、どこから思いついたのでしょうか?

同じ手順で、今の会社のコンテストに出たところ、勝つことができず、改善点を探しているうちにスプーンに行き着いたんです。もともと、コインを使ったパートがあったのですが、グラスとはあまり合わず、かわりに同じ金属製のものとしてスプーンを使ってみたら、いい具合にマッチしました。秋の発表会の手順に組み入れ、その後2年かけて完成させたのが今の演技です。

 

 

スプーン以外にも、スケッチブックやネクタイなどの身近な道具を使った個性的な演技を数多く発表している峯村さん。新しい演技を作る際には、奇術研で同期や後輩の手順構成を一緒に考えた経験が役立っているそうです。そんな奇術研での思い出についてお話しいただきました。

 

 

―そもそも奇術研に入ったきっかけはなんだったんでしょうか?

高校3年生の文化祭でステージマジックの醍醐味を知ったのが大きいですね。それまで、少人数相手にトランプなどを使って近距離で見せるマジックを演じたことはありましたが、大勢を相手に見せたのはその時が初めてだったんです。FISMに日本の放送局が出入りしていた頃だったので、その映像をもとに演技を作ったんですが、そんな番組を見ている人は周りにいなかったので、とても驚いてくれました。どんどんステージマジックにはまっていきましたね。

でも、実は奇術研に入ろうかどうかは迷ったんですよ。落研やコーラス、テニスやバレーのサークルの見学にも行きました(笑)。

 

―え、そうなんですか?!

テレビで見てきたFISMやその他の大会と、学生マジックの世界は雰囲気が違っていて、自分には合わないかもしれないと思ったんです。とはいえ、すごい先輩はいましたし、書籍やビデオテープなどの資料も充実していたので、やはり入ってよかったと思います。部室で映像を見ながら演技について語り合ったのもいい思い出ですし、学生マジックで学んだことが今の演技に活きている部分もあります。

 

 

昨年、韓国で5週間にわたる長期公演を行うなど活動の場を広げている峯村さんに、今後の目標をお尋ねしました。

 

―5週間は長いですね!

さすがに疲れました(笑)。1日2回の公演を週に6日間、それが5週間続くわけですからね。しかも、1回のショーで2つの演技をしたので、1日の出番は4回でした。ただ、こういったロングランの公演をする機会はあまりなく、友人には「いい経験をしたね。」と言われました。おかげで、スプーンの演技とスケッチブックの演技には自信がつきました!

 

―今後はどのような活動をしていこうとお考えですか?

若手の育成に携わりたいですね。技術も大事なのですが、いい演技になるかどうかというのはアイデアの段階でほぼ決まると私は思っていて、そのあたりが伝えられればなと考えています。それから、本当にいい演技というものをもっと見てもらいたいです。新しいものだけでなく、昔の名作にも目を向けるべきで、いい演技から、アイデアや技法はもちろん、その人ならではの表現など、たくさんのものを吸収してほしいと思います。よしあしを見極める目を養うには、やっぱり劇場でみるのが一番。いまや、インターネットで様々な映像が手に入る時代ですが、私は本当に見たい演技はあえて見ないようにしています。生で見た時の感動を大切にしたいですからね。

 

 

 

さて、再来週の日曜日に名古屋大学奇術研究会OBによる発表会が開催されます。世代を超えて、全国から再び名古屋に集まったOBによるマジックショーをぜひお楽しみください。


第1回名古屋大学奇術研究会OB発表会のご案内

名大奇術研OB発表会

場所:中村文化小劇場

日時:2016年9月18日(日) 開場17:30 開演18:00

入場無料

  

サークルホームページは こちら

発表会についてのお問い合わせはこちらまで ngyuobmagic@gmail.com