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松林里歩

文学部2年生(2018.4現在)
出身地: 三重県

2017/12/02

宇宙地球環境研究所公開講演会「地球を観る」に行ってきました!

みなさん、こんにちは!名古屋大学文学部1年の松林里歩です。12月に入って寒さが増してきました。今年は「ラニーニャ現象」という現象が起きていて、寒気が日本に流れ込みやすく、冬の気温が平年より低くなる傾向にあるそうです・・・家でまったり冬眠していたいですね。

 

さて、今回は「ラニーニャ現象」など気候変動も関わるテーマの講演会に行ってきました。

名古屋大学宇宙地球環境研究所の公開講演会「地球を観る」です。12月2日(土)13:00~16:30まで、場所は名古屋大学理学南館坂田・平田ホールにて行われました。理学南館では、これまでにも様々な講演会が開催されており、私も何回か取材を行っています。良ければご覧ください。 

http://jukensei.jimu.nagoya-u.ac.jp/blog/post_85.html 

HeForSheワークショップに参加してきました!

http://jukensei.jimu.nagoya-u.ac.jp/blog/post_87.html 

あいちサイエンスフェスティバルに行ってきました!「触媒」編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この講演会は、名古屋大学宇宙地球環境研究所という研究所が主催です。

どのような研究所なのか、まずは研究所の概要から説明していきたいと思います。

 

名古屋大学宇宙地球環境研究所とは?

「地球・太陽・宇宙システムの包括的な理解を通して、地球環境問題の解決と宇宙に広がる人類社会の発展に貢献します。」と宇地研のHPに掲載されており、宇宙と地球の関係性を捉えて、環境問題を研究する研究所です。私のイメージだと、宇宙は宇宙、環境は環境として、「宇宙」の研究と「環境問題」を関連付けて考える研究を知らなかったので、異なった分野を総合的に研究できる新しい研究所だなと思いました。

研究所のパンフレットには、「地球・太陽・宇宙システムをシームレスに扱う新たな科学分野の創出に向け、7つの基盤研究部門と3つの附属センターを設置し、4つの分野横断的な課題について融合研究プロジェクトを推進している」とあります。具体的に、研究部門やセンターについてみていきます。
7つの基盤研究部門は次の通りです。
①総合解析研究部
②宇宙線研究部
③太陽圏研究部
④電磁気圏研究部
⑤気象大気研究部
⑥陸域海洋圏生態研究部
⑦年代測定研究部
また、附属センターは
①国際連携研究センター
②統合データサイエンスセンター
③飛翔体観測推進センター
の3つがあります。


研究対象は、太陽嵐や太陽風といった様々な太陽活動の様子や、衛星障害や通信障害などの衛星にまつわる事柄、地球温暖化や生態系の変化といった環境についてなど、あらゆる分野があります。7つの基盤研究部門の中から、今回は①総合解析研究部②宇宙線研究部の2つを簡単に紹介します。まずは、HPから2つの部門の紹介を抜粋してみると・・・

 

 


①総合解析研究部

総合解析研究部では太陽地球環境を一つのシステムとして包括的に理解するため、観測データの解析とコンピュータシミュレーションを連携させた総合解析研究を行っています。

太陽、太陽コロナ、惑星間空間、地球磁気圏、電離圏、大気圏からなる太陽地球環境システムでは、黒点の周期的活動、太陽フレア、コロナ質量放出、磁気嵐、オーロラ爆発など様々な複雑現象が発生しています。それらの現象は互いに関係しているため、その理解の為には個々の現象の素過程とシステム全体の連関を共に明らかにする必要があります。総合解析研究部は様々な人工衛星と地上からの観測データの先進的な解析とコンピュータシミュレーションを駆使して、太陽地球環境システムの全体像を解明するための研究を、国内外の研究者との共同研究を通して推進しています。


②宇宙線研究部

宇宙線は、宇宙から地球に降り注いでいる自然の放射線です。宇宙線の主成分は陽子であり、電子や原子核などの荷電粒子や、ガンマ線などの高エネルギー光子やニュートリノも含みます。宇宙のどこかで生まれた宇宙線は、星間磁場や太陽・地球の磁場による影響を受けながら地球へ到達します。宇宙線の起源は完全には解明されていません。荷電粒子の加速現象は、宇宙の至るところに存在するプラズマに普遍的な現象で、地球近傍のプラズマや太陽の表面、あるいは超新星残骸の中でも、スケールこそ違え同様の現象が起こっています。太陽中性子の観測や宇宙ガンマ線の観測により宇宙線の起源を解明し、宇宙プラズマに普遍的な粒子加速のメカニズムを理解することが、宇宙線研究部での研究のひとつです。

 

・・・難しい。宇宙に関する様々な用語が使われており、複雑な研究をしているのだと感じます。少しまとめると、総合解析研究部では、太陽地球の環境、つまり太陽や太陽コロナ、電離圏や大気圏を「一つのシステム」と考えており、システム全体を理解するために、観測データの解析とコンピュータシミュレーションを連携させた総合解析研究を行っています。人工衛星や地上観測によって得られたデータを集めて、その性質やエネルギーの流れを再現するなど幅広く研究しています。

宇宙線研究部は、宇宙から地球に降り注ぐ陽子や原子核、ガンマ線やニュートリノなどを含む宇宙線の起源や粒子加速のメカニズムについて研究する部門です。年輪などに残された宇宙線の「生成核」というものを調べて、過去の宇宙線の量や太陽の地場磁場活動の変動を調べています。

 

宇宙は解明されていないことが多くあるので、様々な分野に分かれて名古屋大学でも研究が行われています。そんな名古屋大学宇宙地球環境研究所が行った今回の講演では、

「月を観たら地球が観える」 諸田 智克(名古屋大学大学院環境学研究科・講師)
 「宇宙から海洋のプランクトンを観る」 石坂 丞二(名古屋大学宇宙地球環境研究所・教授)
 「ちきゅう深部を掘ってみよう!」 阿部 なつ江(JAMSTEC・主任技術研究員)
 「地球のCT -地震波で観る地下3000km-」 大林政行(JAMSTEC・主任研究員)

の4つの講演が行われました。今回は、名古屋大学大学院環境学研究科の諸田 智克講師の講義「月を観たら地球が観える」に焦点を当てて、講演会の様子をお伝えしたいと思います。今回の講演会はテーマが難しく、対象年齢などは特に設けられていませんでしたが、大学生から一般の人が講演を聞きに訪れていました。


 

講演会の様子

諸田先生は、地球は月とともに進化してきた天体であり、地球の表面は風化や浸食作用によって更新し続けているものの、月は早い段階で地質の活動が終わってしまったために、初期の頃の履歴がよく残されていると述べます。その記録をもとに作られた当時の地球の環境や、天体の衝突の歴史、「はやぶさ2」の目的などの紹介がありました。

 

天体衝突は惑星の進化において重要な役割を担ってきました。もともと太陽系の形成において、惑星は微小な粒子同士の衝突・合体によって作られたと考えられています。また惑星形成後に起こった天体衝突は、表層大気・物質の組成、表面地形、内部の温度状態、生物の絶滅・進化などに広く影響を与えたと考えられています。

アポロ計画で持ち帰られた岩石試料中には多くの衝突融解岩が含まれており、その年代は38~40億年前に集中していることが知られています。このことから一部の月科学者は39億年前に一時的に天体衝突が活発になった、と考えてきました。これを後期重爆撃期仮説と呼んでいます。これが正しければ、太陽系の中ですぐ隣に存在してきた地球においても同様に天体衝突の頻度の増加が起こったはず、となります。(レジュメより一部抜粋)

 

昔の地球の様子はわからないため、地球の隣にある月の研究をすることで、「地球を観る」。詳しいことは私には理解できなかったのですが、地球・宇宙のナゾを解明するために様々な工夫がなされていることがわかりました。

 

また、最後に、小惑星探査機「はやぶさ2」でどんな探査が行われているのか、最新の映像技術を使った解説がありました。小惑星探査機「はやぶさ2」とは、第20号科学衛星「はやぶさ」を受け継ぐ探査機として宇宙航空研究開発機構 (JAXA) で開発された小惑星探査機です。地球近傍小惑星 「Ryugu」の探査と試料採取が計画されています。 2014年12月3日に 種子島宇宙センター大型ロケット発射場からH-IIAロケット26号機で打ち上げられました。試料採取を行い2020年に帰還する予定である「はやぶさ2」は、太陽系形成時の水・有機物-鉱物間の反応、それらが地球にもたらされるまでの物質科学的進化について実証的に迫ることができると期待されています。

 

宇宙についての知識が乏しい私は、今回の講演の理解にはとても苦労しました。難しい分野ですが、未解明なものを知ろうと研究することはとてもワクワクします。皆さんも、興味があるテーマがあれば、一度、講演会を聞きに行き、知識を深めてみてはどうでしょうか。

 

名古屋大学宇宙地球環境研究所のHPはコチラ http://www.isee.nagoya-u.ac.jp/

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