受験生のための名古屋大学発見サイト

名古屋大学ロゴ

アクセスキャンパスマップNU-Cheersスタッフ募集

Blog

松林里歩

文学部1年生(2017.4現在)
出身地: 三重県

2017/10/09

あいちサイエンスフェスティバルに行ってきました!「触媒」編

みなさんこんにちは、名古屋大学文学部1年の松林里歩です。

季節の変わり目で、だんだんと寒くなってきました。風邪をひいてしまったり、体調を崩しやすくなりがちですが、しっかり予防をしていきましょう。

さてみなさんは、9月30日(土)~11月19日(日)まで開催されている「あいちサイエンスフェスティバル2017」というイベントをご存じでしょうか。詳しくは後に説明していきたいと思いますが、大学や科学館、博物館などが連携して開催しているフェスのことで、様々なプログラムが用意されています。今回は、その催しの一つであり、名古屋大学の施設内で行われた、触媒についてのサイエンスデモンストレーションと講演会の様子を綴っていきたいと思います。

 


 

 

 

 

 

あいちサイエンスフェスティバルとは?

あいちサイエンスフェスティバルは、愛知県全域および周辺地域で開催する地域科学祭のことです。

サイエンスやものづくりを気軽に楽しむ文化を育むため、大学や科学館、博物館等でつくる「あいちサイエンス・ネットワーク」の連携で開催しています。「あいちサイエンス・ネットワーク」は、2011年から活動をスタートさせ、事務局を名古屋大学学術研究・産学官連携推進本部に設置し、名古屋大学のほか、愛知県、豊橋技術科学大学、名古屋市科学館、名古屋市東山動植物園などさまざまな大学や社会教育施設が参加しています。また、その「あいちサイエンス・ネットワーク」のグループだけでなく、一般の団体や有志のイベントも、サイエンスフェスティバルに参加できるそうです。

今年の夏(2017年7月21日(金)~8月31日(木))には小・中・高生向けの「夏休みあいちサイエンスフェスティバル」も開催されており、毎年行われるこの企画は大人気です。

 

 

今回のイベント内容について

 そんなおもしろい企画でいっぱいな「あいちサイエンスフェスティバル」の中でも私は、2017年10月9日(月)に名古屋大学理学南館のセミナー室と、同じく理学南館の坂田・平田ホールで行われた

サイエンスデモンストレーション「触媒のちから~光る分子合成実験」13:00~13:50 

講演会「分子をつなぐキューピット!? 触媒が広げた化学の世界」14:00~16:30 

に参加してきました。

 

サイエンスデモンストレーションの方は、中・高校生(50名程度)が対象で、講演会の方は一般市民(中学生以上、200名程度)が対象となっていました。体育の日で祝日となった月曜に、たくさんの中学生や高校生が参加していました。講演会の方はかなり難しい内容が多かったので、今回はサイエンスデモンストレーションの内容を中心に、レポートしていきたいと思います。

 

サイエンスデモンストレーション

2010年のノーベル化学賞にもなった触媒反応をつかって、光る分子の合成を目の前でご覧いただきます。イルミネーションのように明るく光る現象を見て、触媒のすごさを肌で感じましょう。」

という題で行われたこの企画。名古屋大学教養教育院の講師で、普段大学1年生の授業を担当している伊藤英人先生が、中・高校生に向けてジョークも交えながら楽しい講義をしてくれました。

 

講義では、ファラデーという人が発見したベンゼンという化学物質の仲間「芳香族」を使いました。

「みなさん、ベンゼンってどんな物質か知っていますか?」

という伊藤先生の問いに、私がぽかん・・・としていると、参加していたほとんどの中・高校生が手を挙げ、「色々なものに変化することができる」「においがきつい」「石油からできている」など口々に答えていて驚きました。

ベンゼン同士を繋げることによってできる芳香族の化合物は、基本の骨格だけで100種類以上もあるそうです。なんと、ベンゼンは最大で48個も繋げることができます。今回は、反応を促進させる触媒というものを使って、そんな化合物の分子と分子を繋げ、光る分子を作る反応を見ていきました。

 

 

 

綺麗な色に光る様子を見て、中・高校生は「わぁ・・・」と驚きの声を漏らしていました。種類によって、様々な色に変化するものもあれば、全然光らない芳香族化合物もあるため、「これは光るのかな?」と予想していくのが面白かったです。

 

講演会

デモンストレーションで実際に光る様子を見た後、触媒反応で行った発明などの講演を聞きました。内容は以下の通りです。
・14:00~14:05 開会・挨拶
・14:05~14:20 講演1:中寛史先生(名古屋大学大学院物質科学国際センター助教)
 一般にはわかりにくい分子触媒の基礎について解説し、山本尚先生の業績を紹介していました。
・14:20~15:05 講演2:山本尚先生(中部大学分子性触媒研究センター長/名古屋大学名誉教授)
 「破壊的イノベーションとしての触媒化学」
・15:05~15:35 講演3:石原一彰先生(名古屋大学大学院工学研究科教授)
 「ハロゲンに魅せられて:次世代触媒の研究戦略」
・15:50~16:30 トークと質疑応答
  モデレーター:辻篤子先生(名古屋大学国際機構特任教授)
 山本先生の国際的な研究活動の中での経験や、国内外の著名な研究者たちとのエピソードを振り返りながら、分子触媒研究の魅力について語り合っていました。

 


 

 

 

 

 

 

あいちサイエンスフェスティバルで恒例の行事となっている、市民向けの講演会でした。名古屋大学が誇る分子触媒化学の世界を、ノーベル賞候補者とも言われる山本尚先生や名古屋大学の研究者の方々が、わかりやすく、かつ深く解説してくださいました。

名古屋大学の世界的な強みのひとつであり、医薬品やエネルギー、工業製品など、身近な分野で様々に活用されている有機化学研究。分子触媒研究の進展は、私たちの生活にどのように活かされているのか、どんな面白さや大変さがあるのか、これからの可能性を考えていくことができました。デモンストレーションとは違い、中・高校生にとっては難しい講演でしたが、少しでも研究の内容を吸収しようと真剣に話を聞いていました。

あいちサイエンスフェスティバルの今後のイベント

あいちサイエンスフェスティバルでは、今後も様々なイベントが用意されています。

名古屋大学の博物館内では、「ムシの世界」という展示を見ることができます。おとなも子どもも楽しむことができるこのフェスティバルに参加して、愛知の地で「科学」について考えてみましょう。

詳しくはHPをご覧ください。  https://aichi-science.jp/index.html

09

Oct

2017

Oct 2017
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31