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脇田周太

工学部電気電子情報工学科2年生(2017.4現在)
出身地: 愛知県

2017/10/21

ホームカミングデイ2017に参加しました。

みなさんこんにちは!工学部電気電子・情報工学科2年の脇田です。今回は、名古屋大学ホームカミングデイに参加してきましたので、その模様をお伝えしたいと思います。

 

学術講演「人工知能を大局的にとらえ、未来を考える」

まずは、豊田講堂シンポジオンホールにて開催された学術講演会でお話を聞きました。ここではその内容を抜粋してご報告させていただきます。

 

甘利先生のご講演

まずは、AIの起源について、宇宙の起源にまでさかのぼってお話しされました。

脳の構造はかなり複雑なもので、構造を解明することは難しいが、数理モデルから基本原理を解明すれば良いのではないか、というのが甘利先生の研究の発端で、今後、日本のAI研究の進むべき道は、物量作戦(金やモノ)にとらわれるのではなく、理論についてしっかり考えることと、アイデアが重要、ということでした。

また、心を持ったロボットの実現については、ロボットは人の心の動きを理解することが出来ても、ロボット自身が喜怒哀楽の感情をもつことは不合理で意味が無く、人間とロボットの「心」については根本的な違いがあるとのお話でした。

最後は「人工知能の暴走は、人間の暴走」という言葉でご講演を締めくくりになりました。

会場からの「Q 日本の今後の研究体制についてはどう思いますか?」という質問に対しては、「ノーベル賞もたくさん輩出しており日本の研究には力がある。基礎で本質を見抜く力をつけ、金儲けや、結果などにとらわれてはならない。」とのご回答をされていました。

 

▲甘利先生のご講演の様子 

 

土井先生のご講演

「ユースケースから見るデータと人工知能」というテーマでのご講演でした。

1対1で振る舞う機械であったとしても、その開発や実際の利用には多くの人が関わっていて、効率だけを重視した製品をつくると現場の人にとって使いづらいものとなりかねない。また、自動運転にたとえるならば、さまざまな自動運転レベルの車が行き交う交通で、車の相互の通信はもちろん、歩行者から見た視点も重要である。この事をまとめると、『人間だけでなく、企業やモノを含む利害関係者間の境界を知り、境界を破る』ことが大事とのことでした。

また、AIでデータを解析する際にはデータの収集方法が大事で、「何を得たいのか」、「どう結果を利用するのか」などの目的を明確にし、その目的に合致しかつ解析しやすいようなデータの収集方法を考える事、つまり『処理とデータの境界を知り、データを集める』ことが肝要とのことでした。

 

土井先生 

▲土井先生のご講演の様子

 

甘利先生・土井先生・郷先生・戸田山先生の討論会

甘利先生、土井先生のご講演の後は、郷先生と戸田山先生も加わって討論会が行われました。

 

まず「Q 人工知能の未来は?」という問いについて、甘利先生は、「AIは生産性を高めるから、社会がAIを見捨てることはないだろう。ただ、今は金儲けにとらわれ、やみくもにAIを開発すれば儲かるという風潮があるのは良くない。AIが職業を奪うという話があるが、それに変わる新しい職業(人間とAIの架け橋となるような仕事等)をちゃんと整備していけば良い。」とのご回答でした。

 

「Q 毎日満員電車に乗ってオフィスに行くのではなく、ICTなどを使って自宅での勤務はできるようにならないのか?」という問いについて、土井先生は「投資家の方は実際にこの方法を取り入れており、十分実現可能である。しかし、チームで仕事を進めていくためにはしっかりとコミュニケーションを取る必要があるため、オフィスへ出向くのだろう。働き方改革を推し進める海外では、自宅勤務はこれから多くなるだろうが、日本は諸外国に比べると、自宅勤務の整備は最後の方になるだろう。」とのお言葉でした。

「Q 若い研究者へのアドバイスをお願いします」というお願いに、郷先生は、「生命化学の研究では、『治療が出来る、病気が治る』といったプラスの側面のみがみなさんに伝わる事が多い。負の側面もあるから、このことをしっかりと伝えていくことが大事」とのご回答でした。

 

▲討論会の様子

 

このほかにも様々な意見が交わされ、どれも興味深い内容で充実した講演会の時間を過ごせました。

 

関連企画「情報を体験しよう!」

シンポジオンで行われた学術講演会に関連し、となりのホワイエではさまざまな体験型の企画が開催されていました。

 

 ▲研究紹介のパネルが並んでいます。

 

秋革祭

今年はホームカミングディと同日に「秋革祭」が開催されました。6月に開催される「名大祭」と同じ名大祭実行委員会が運営しているお祭りで、規模は名大祭よりも小規模ながら、たこ焼きなどの模擬店と、さまざまな縁日企画が用意されていました。

 

 ▲模擬店の様子

 

 最後に

ホームカミングデイは卒業生や保護者、地域の方を対象としたイベントですが、興味深い講演や企画が数多く用意されており、高校生の方が来てもかなり楽しめるかと思います。私自身も講演を聞き、あらたな知識がついた貴重な時間をすごせました。

 

それでは、今回はこれで失礼いたします。最後までご覧いただきありがとうございました。

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