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脇田周太

工学部電気電子情報工学科2年生(2017.4現在)
出身地: 愛知県

2017/03/20

名古屋大学オープンレクチャー2017に参加しました。

みなさんこんにちは!工学部新2年の脇田です。

さて、今回は、「名古屋大学オープンレクチャー2017」に参加してきたので、その模様をお伝えしたいと思います。

 

名古屋大学概要

オープンレクチャー1

まずはじめの20分間、理学南館坂田・平田ホールにて名古屋大学の概要について、説明がありました。

名古屋大学の起源は1871年の仮医学校・仮病院設立までさかのぼり、現在では9学部14研究科(2017年3月現在)を擁する総合大学です。最近では、新しい価値を創造できるような人材育成を目的として、人文学研究科と情報学部・情報学研究科が新設され、工学部も改組されました。海外へ留学する人は、約150(2009)から、現在ではその7倍に及ぶ1,013(2015)が留学しています。海外から名大に留学に来る人も、2,137名・100ヵ国を越える国と地域から集まっています。現在、名大では、女性の活躍を推進するため、「HeForShe(UN Womenのキャンペーン)に参加をしています。また、リオオリンピックでは名大の卒業生である鈴木亜由子選手が出場しました。旧帝国大学出身の女性選手がオリンピックに出場したのは、鈴木選手が初めてです。

 

「世界で一番うすい物質の話」

名古屋大学の概要説明が終わった後、野依記念館に移動し、「世界で一番うすい物質の話」を三人の先生方からお聞きしました。

 

北浦先生

オープンレクチャー2

薄いものといえば、金箔が思い付くかと思います。厚さは100nmで、毛髪の1/1,000の厚さです。しかし、原子レベルで見ると、それは原子約500個分の厚さで、金箔も「薄い」とは言い切れません。そこで、原子1個分の厚さを実現できるかというと、できたとしてもかなり脆いものとなってしまいます。原子1個分の厚さの膜を実現するためには、余った手を持つ不安定な構造ではなく、余った手が無い安定な構造にする必要があります。そこで、厚さが原子1個分で、かつ安定な構造という条件を満たしたのが、「グラフェン」という物質です。グラフェンは世界でもっとも薄い膜で、毛髪の1/300,000の厚さです。グラフェンは薄くすることで光を透過するようになるので、透明導電性フィルムとして応用されています。さらにこの性質を使って、フレキシブルディスプレイの実現が期待されています。

伊藤先生

オープンレクチャー3

ベンゼンは、最近よくメディアで「ベンゼンが基準値の○○倍検出された」というような見出しがつけられ、ひどく悪い物質かのごとく報じられています。もちろん、扱い方によっては人体に影響を与えますが、多くの芳香族化合物(ベンゼン環をもつ化合物)は、ベンゼンから作られています。芳香族化合物の一部(ポリエステル等)は、服などの材料にも使われ、私たちの生活になくてはならないものとなっています。
芳香族炭化水素のうち、大きい芳香族炭化水素(1-10nm)のものを、ナノグラフェンと呼びます。ナノグラフェンの「光る」という性質を利用して、有機ELディスプレイなどの分野に応用されています。

オープンレクチャー4
↑光る分子の実演


ナノグラフェンを作る工程のうち、「繋げる」反応に、2010年にノーベル賞を受賞した「鈴木-宮浦カップリング反応」が使われています。これによって、簡単に、確実に、安く反応させることができます。この鈴木-宮浦カップリング反応をつかって、フェニルチオフェン誘導体の合成ができます。これを6種類の有機溶媒に入れて様子を観察します。
私も伊藤先生のもと、一年の時にこの実験に取り組みました。
(※
電気電気・情報工学科は、化学実験が必修でした。)
オープンレクチャー5
私が1年前期で取り組んだ実験の様子

 

楠先生

オープンレクチャー6

グラフェンの作り方には、剥離法、CVD法、SiC熱分解法があります。セラミックス(SiC)はかなり固く、各種セラミック治具としてシャフトや軸受け等に使われているものです。
SiC
熱分解法は、SiCの表面上のSiが昇華し、C(グラフェン)のみがSiC表面上に残ることを利用して、グラフェンを作る方法です。これによって、高品質かつ大面積のSiC上のグラフェンを作ることができます。このSiC表面上のグラフェンはトランジスタをはじめとしたエレクトロニクス分野で応用され、無線通信機器の小型化・高性能化が期待されています。

※3
人の先生方の話は、抜粋してまとめたものなので、実際の講義とは多少異なります。ご了承ください。

研究室見学

オープンレクチャー7

講義が終わったのち、伊藤先生の所属する伊丹研究室へ研究室見学に行きました。室内にはたくさんの機械・器具があり、それらの説明をしていただきました。

感想

この講義には、高校生からご年配の方まで幅広い年代の方がたくさん参加していました。今話題の研究を間近で知ることができて、とても楽しかったです。

理系高校生の方は、「○○研究室での研究に興味があるから、○○学部に入りたい!」というように、大学での研究内容を大学や学部選択理由の一つに出来るので、研究内容について興味があったら詳しく調べてみてくださいね!

最後までご覧いただきありがとうございました。

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